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真田紐ストラップ 赤備 -あかぞなえ-

     

    マップカメラは真鍮製のレリーズボタンからライカM (Typ240)、そして昨年にはオリジナルレンズを発売するなど、独創性とこだわりを持ったオリジナル商品を企画・発売してきました。そして今回新たに登場したのが戦国武将・真田幸村とその父である昌幸と繋がりがある『真田紐(さなだひも)』を使用した『真田紐ストラップ 赤備 -あかぞなえ- 』です。関東で唯一の工房となった市村真田紐に製作を依頼し、伝統を引き継ぐ職人の手によって生み出された至高の逸品となります。

    真田紐は、縦糸と横糸を使い機で織った平たく狭い織物の紐。組紐と混同されている方も多いかと思いますが、組紐は三つ編みのように糸を交互に『組む』のに対し、真田紐は織り機などを使用して縦糸と横糸で『織る』のが特徴です。丈夫で伸縮性の少ない真田紐は主に茶道具や骨董品の桐箱の紐・刀の下げ緒・鎧兜着用時の紐・帯締め・帯留用の紐・荷物紐等に使用されてきました。

    名前となっている『真田』には諸説ありますが、関ヶ原の戦い後に九度山に蟄居していた真田昌幸・信繁(幸村)父子が真田紐を作製し、生計を立てていたという俗説があります。そして真田紐の行商人たちは西軍で唯一勝利し武勲のあった真田の名を出し『真田が作った強い紐』と言い売り歩き『真田紐』という名称が一般的に広まったと言われています。

    私たちが企画した『真田紐ストラップ』のラフ案。真田幸村の甲冑をイメージし、メインカラーは赤。ストラップの模様には真田家の家紋である六文銭をイメージした意匠になるようお願いをしました。ちなみにストラップの名称ともなっている『赤備 -あかぞなえ-(辞書表記:赤備え)』とは戦国時代に武具を朱塗りした軍団編成の一種。赤い甲冑は戦場でも目立ち標的になりやすい分、武勇に秀でた武将が率いた精鋭部隊であったと言われており、のちに武勇の誉れの象徴として語り継がれています。

    東京・板橋区に自宅兼工房を構える『市村真田紐』。大正時代は真田紐を作る工房も多数あったそうですが、昭和初期にはごくわずかに。さらに戦時中の空襲で焼失してしまったり、疎開や混乱で廃業した同業も多かったとのこと。その中、市村真田紐は奇跡的に焼失を免れ、今もなお同じ場所で真田紐を作り続けています。

    創業時から腕の良い真田紐師として名が通っている市村真田紐、三代目「市村藤斉」の織る紐は、宮内庁、文化庁、お茶の家元や五島美術館、根津美術館等で用いられています。

    色とりどりのパターンが美しい真田紐ですが、もともとは装飾的な価値ではなく、強くて丈夫な『実用的な紐』として広まりました。その紐を作るのは細い糸。この糸は京都の染め職人のところで特注で染められた絹糸になります。それらを織り機に一本一本通し、思い通りの柄になるよう調整して織り上げていきます。

    工房を訪れて驚いたのが、この使い込まれた木製織り機。古いものは大正時代から使われている物とのことで、いまでも木製織り機を使用して真田紐を作っているのは市村真田紐のみとなったそうです。「前に竹製のバネが壊れて金属製のバネを代わりに付けたのですが、他の部品がその力に負けて壊れてしまうんです。なので自分で竹を削って部品を作りました。」と語る市村氏。よく見ると織り機の各所に自作した部品が使われていました。

     

    なぜ古い木製織り機を使い続けるのかという問いに、市村氏は「これじゃないとちゃんとした紐が織れないんですよ。」と答えてくれました。以前に金属製の織り機を導入したことがあったそうですが、納得のいく厚みやしなやかさ、そして織りの美しさが得られなかったと言います。それを聞いた私にはこの木製の織り機が人の手と機械の中間にあるもののように感じました。冷たく硬い金属製では得られない木が持つ独特のしなやかさが余計な力を逃し、繊細に糸を積むんで紐の形にしてくのだと思います。

    カタンカタン・カタンカタンと織り機の心地よいリズムが工房に響き渡ります。ストラップに使用する真田紐はより強度を出すために『袋織り』という織り方で作られます。

    完成した『真田紐ストラップ 赤備 -あかぞなえ- 』の真田紐。絹糸でしっかりと織られているのでグッと引っ張ってもしっかりとした丈夫さを感じます。しかしながらその肌触りは袋織りで厚みを持たせていることもあり、ふっくらと柔らかみを感じるられる仕上がりです。しなやかで力強い、まさに真田幸村のイメージにぴったりの真田紐が出来上がりました。

    市村氏(右)と一緒に写真に写っているのは後継者の息子さん。イメージ通りの紐を織り上げるためには長年の経験と職人の感で織り機を調整しなくてはなりません。『真田紐ストラップ 赤備 -あかぞなえ- 』は日本の伝統工芸と職人の技で作られた質の高い特別なカメラストラップです。

    今回の『真田紐ストラップ 赤備 -あかぞなえ- 』は裏地が赤色と黒色の2色展開で発売します。表面の色は同じでも裏地が異なることで、発色が微妙に違うのが特徴です。赤・赤の場合は鮮やかな赤色。赤・黒の場合は少し落ち着きのある赤色になります。

    ライカをはじめ、デジタル一眼カメラなどにベストなサイズのストラップです。裏地の色が異なることでストラップの印象が変わりますね。なお本製品はリングタイプのストラップのみとなります。テープタイプ対応のカメラには装着できませんのでご注意ください。

    上記のような繋ぎ目は織りの工程上できてしまうもので、ほつれや不良品ではございません。職人が一つ一つ想いを込めて作った本物の商品だからこその味と思っていただければ幸いです。

[ Category:etc. | 掲載日時:16年10月02日 14時55分 ]
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