週刊カメラーズ・ハイ!第14回『圧倒的な解像感。Nikon D800』
┃週刊カメラーズ・ハイ!第14回『圧倒的な解像感。Nikon D800』
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まだ、東日本大震災やタイの洪水などNikonのみならず日本にもまだまだ大きな影響を受けていた頃
2012年 3月22日に「Nikon D800」が発売されました
この「Nikon D800」が発表された際の衝撃はNikonファンのみならず
カメラを愛好する方ならば誰しも驚きをもって迎えたと思います
これまでの35mmカメラをベースとしたデジタル一眼レフカメラの常識を一変させる
驚異の3630万画素
まさに圧倒的と言えるものでした。
中判タイプのデジタル一眼レフも射程距離に収めるその実力をもつこの「Nikon D800」の発表はまさにセンセーショナルなものでした
それまでNikonは画素数を抑え目にして機種を開発してきたこともあり
あのいろいろな意味で慎重なNikonが思い切った決断を行ったものだと思ったもののは私だけではないはずです
それでは、デジタル一眼レフカメラとしての歴史に確実に名を残すであろうNikon D800の主な仕様を振り返ってみましょう
発売時としては世界最高の有効3,630万画素CMOSセンサーを搭載
この驚異の解像力については既にフィルムを超えているといっていいと思います
その精細さは顕微鏡の世界に突入しつつあるのかもしれません
秒間4コマ/秒連写(DXクロップ、バッテリーグリップ+D4電池等で最高秒間6コマ/秒まで)
常用感度ISO100~6400(拡張感度ISO50~25600)
Nikonの魅力の一つである感度自動制御機能も搭載しておりISOオートが各露出モードで使用できます
特に特筆すべきはマニュアル露出時にもISOオートを使用できることで連綿と続くNikon Fマウントのレンズ群を愉しむことができます
ファインダー倍率0.7倍、視野率100%
AFは51点測距(当時のフラッグシップD4と同等の性能)
動画機能は発表済みのD4とほぼ同等の性能
1,920×1,080ピクセルのフルHD(30p/H.264/MPEG-4)に対応、外部マイクを使用すればステレオ音声録音が可能(内蔵マイクはモノラル)
ヘッドフォン用のステレオミニジャックを搭載する
フリッカー低減機能の採用、FXベースとDXベースからの動画フォーマットも選択できる
画像処理エンジンEXPEED3
測光素子91,000画素RGBセンサーの採用でファインダー撮影でも顔認識可(D4同等)
CF(UDMA7対応)/SDXC(UHS-I対応)のデュアルスロットを採用
2軸水準器を背面液晶(従来同様、水準器のみの表示も可能です)、ファインダー内(情報表示箇所に縦、横軸を表示できるので見やすい)
静止画用各種クロップモード
①1.2xクロップ・・・2510万画素、5コマ/秒連写可
②DX(1.5x)クロップ・・・1540万画素、6コマ/秒連写可
③5:4クロップ・・・3020万画素
後継機種となるNikon D810が発売された今でもその性能と魅力が衰えることはないでしょう
35㎜フォーマットのデジタル一眼レフカメラに中判カメラ並みの解像力をそなえていることもありますが
それだけの性能をレンズを含めてコンパクトにシステムとしてまとめられること
Nikonの歴史あるFマウントレンズ群という幅広い選択肢を選択できるようになったこと
コスト的にもコンパクトにすることにより幅広いユーザーに新たなステージに踏み込むきっかけを広めたこと
これこそが一番のNikon D800の功績だと思います
===========Nikon D800 作例写真===========
デジタル一眼レフの新たなる歴史を切り開いた輝かしいNikon D800
これこそNikonの銘機にふさわしい一台です!
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