『Panasonic LUMIX GH4』トークセミナーを開催しました
2014年5月10日、プロカメラマンの森脇章彦先生をお迎えして
「Panasonic LUMIX GH4 トークセミナー」を開催いたしました。
広告写真の分野でも活躍されている森脇先生の経験から導き出された
撮影スタイルの説明はとても楽しく、参考になりました。
ご参加できなかった方の為に、今回もその様子を少しご覧いただきます。

広告写真と聞くと中判デジタルなど大きなセンサーのカメラを想像してしまいますが、
森脇先生はマイクロフォーサーズ機はもちろん、さらに小さな1インチセンサーのカメラも多用しているとの事。
その理由は、レンズの絞れば絞るほど画像が不鮮明になる「回析現象」を避けるため。
モデル撮影時ではバストトップから髪の毛まで幅広い範囲の鮮鋭感が求められます。
被写界深度と絞りによる劣化をセンサーの大きさで調整しているとの事でした。

まずは、その撮影スタイルで重宝していく機能を紹介していただきました。
タッチフォーカスが採用されている「LUMIX GH4」には画面全体にAFエリアが設定されています。
しかし実際の現場では使用する箇所が限られるため、縦位置撮影用などに複数のパターンを予め登録しておくと便利との事でした。

さて「LUMIX GH4」と言えば、気になるのはその4K動画撮影機能です。
今回パナソニックさんの協力で、4K対応の65インチテレビを用意していただきました。
圧倒的な解像力を持つ4K動画は、大きなテレビで一時停止しても写真と見間違う程の高い解像力を持っています。
「LUMIX GH4」では再生映像を高精細の静止画として出力することが可能で、
書き出された3840×2160の画像はA3出力しても問題ないクオリティーとの事。

今までの動画撮影機で動画から静止画を書き出すと、白飛びなど画質の劣化が避けられなかったのですが、
「LUMIX GH4」では精細な情報がしっかり残っているので、画像処理ソフトでの加工も楽しめます。
30コマ/秒の連写で撮り続けていると考えれば、ひとまず動画で撮影し、後で欲しい瞬間を切り撮るといったスタイルでOK!
森脇先生の「シャッターボタンを必要としない」とおっしゃったのが印象的でした。

カメラの凄さを説明いただいた後は、特別に先生が愛用しているアクセサリーを紹介いただきました。
ブレを防ぐ三脚雲台やステディーカムは、意外と低価格な製品だったことにビックリです。
ちなみにレンズに付けるフィルターは画質への影響がほとんどないマルミの「EXUS」がおすすめとの事でした。

そして最後にメモリーカード選び方の注意点を。
4K動画の大きなデータをスムーズに記録するにはUHSスピードクラス3(U3)対応のカードが必要との事です。
特に動きの早いものや色数が多い物はデータ量がさらに大きくなり、対応外のカードを使用すると
途中で止まってしまうとの事でしたのでご注意ください。

発売後、メーカー予想を上回る注文で品薄が続く「LUMIX GH4」ですが、今回のお話を聞いてその人気ぶりを改めて理解しました。
先生が持参されたアクセサリーへの質問が多かった事からも、動画に対する関心の高さも伺えます。
4K動画の高い解像力を目の当たりにして、静止画も動画からが当たり前になる。
そんなデジカメの進化も想像させるセミナーでした。
最後にご参加いただいたお客様、森脇先生、パナソニックさんに心から御礼申し上げます。
今後も楽しいセミナーを企画いたしますので、どうぞお楽しみに。