【トラブルに備える!】安心サービスはなぜ必要か
マップカメラのサービスの一つに、「安心サービス」というものがあります。
新品であれば商品価格に+5%。中古品であれば+3%で加入でき、落下や水濡れを保証できるというものです。
大変魅力的な保証ですが、筆者は以前加入を避けていました。
「追加でお金がかかるし、そもそも大切に扱うし・・・」と考えていたのです。
今回は、そんな筆者が必ず安心サービスに加入するようになったきっかけをご紹介します。
どれもこれも突拍子もない話ですが、実際に起こったことばかり。人生、何が起こるかわかりません。
ケース①:初L玉、用水路へ
2012年、私は人生初めての賞与でCanon (キヤノン) EF100mm F2.8Lマクロ IS USMを購入しました。
当時は違う仕事をしていて、マップカメラで購入したのですが、安心サービスは未加入でした。(確か追加で¥5,000-程で加入できたと思います)
初めて手にした憧れのL玉が嬉しくて、三脚も新調。季節は1月だったので、水仙を撮りに千葉県の鋸南まで車を走らせたのでした。
三脚に据え、良い一枚が撮れ…。
よいしょと立ち上がった際、急に立ち眩みがして、とっさにカメラをつかんでしまったのです。結果、カメラを背負い投げする様な形で愛機は背後の用水路へ…。
一瞬の事でしたので、何が起こったのかわかりませんでした。
頭が真っ白になり、直ぐそこに用水路への降り口があったのに気づかず、飛び降りて自分も転倒。自身も愛機もヘドロまみれになってしまいました。二回しか使用していない憧れのL玉は、一瞬で水没して故障。もし安心サービスに加入していれば、全損扱いだったとしても8割は保証されたので、とても悲しい思いをしました。
SDカードも認識しなくなったため、撮影した写真もなくなってしまいました。
ケース②:「恋人の聖地」で子連れの熊に遭遇
広島県の灰ヶ峰へ登った時の事です。
久しぶりの旅行でウキウキしながらバスに揺られ、登山口に到着した私は三脚とカメラを背負って山を登りました。
比較的有名な観光地のはずですが、登頂に有した1時間半で誰ともすれ違わず、ずっと独り。
不安な気持ちになりながらも頂上付近の展望台へ到着し、暮れなずむ街を撮り、満足して…。
帰りはショートカットしてバス停まで降りたかったので、ハイキングコースを選択しました。
意気揚々と山道を下り始め、曲がり角を曲がると、大小二つの黒っぽい看板が見えたのです。
それが子連れの熊だと気が付くのと、あちらが唸るのが同時でした。
野生動物の唸り声は、とても恐ろしいものです。映画で聞くのとはわけが違う。
頭が真っ白になり、しばらく体がフリーズした後、熊たちは下山していきました。私がこれから降りる下山道を、です。
まさか追いかけるわけにもいきません。回れ右、三脚を杖の代わりにし必死で展望台を目指します。熊避けの鈴など当然持っていないので、偶然持っていたipadで音楽を流し、音量を最大にしてその代わりにしました。
展望台に到着しても誰もいません。スマホも電波が1でしたが、何とかタクシーを呼びました。そのタクシーが来るまでの40分間、怖くて仕方がなかったのですが、とりあえず三脚を立てて夜景を撮りました。そうでもしないと泣きそうでした。
移動中カメラはずっと首から下げていましたので、岩や手すりにぶつけていても何らおかしくはありません。この時は奇跡的にどこにもぶつけませんでしたが、やはり安心サービスが欲しくなりました。
私はそれ以降冬山には近づいておりません。
ケース③:ウミネコの襲撃
Leica (ライカ) S(Typ007)とCanon (キヤノン) EOS 6D Mark II を肩から下げ、静岡県熱海市の初島へ赴いた時の事です。
連絡船のデッキで海を撮影しながらのんびりしていると、隣にいたおじさんがパンくずをウミネコに向かって投げ始めました。
瞬く間に集まるウミネコ達。ちょっと集まりすぎな気もします。
羽ばたきが頭をペチペチと叩くほど近くまで来られてしまいましたが、後ろにもお客さんがいるので身動きが取れません。
最終的に頭に着地され、その際に足を踏み外され、足のカギ爪で耳をひっかかれてしまい…。
その際に撮影したカットがこちらです。(EOS 6D MarkⅡの35mmで撮影しています。超至近距離でのAI サーボでもピントはバッチリ。さすがEOSです。)
フルサイズの35mmでこのサイズで写る。いかに近いかがお判りいただけると思います。
カメラはしっかりと守りましたが、デッキの手すりにぶつけてもおかしくない状態でした。もしかしたらズーム機構に糞が入ってしまうかもしれません。こんな時にも安心サービスは心強い味方です。(ライカ製品をはじめ、海外の製品は安心サービスにご加入いただくことが出来ません。ご了承ください。)
改めて自分で読み返しても、とんでもない話ばかりだと思います。
ところが、実際に起こってしまった。
そんないざという時、高価な機材を一瞬でダメにしないためにも…。
「レジに進む」を押す前に、もう一度お考え下さい。
安心サービスは如何でしょうか?