【トル・アソブ】ボケ味コントロール&ソフトフォーカス!
Nikonが販売する、写真の『ボケ味』をコントロールする「こだわりレンズ」です。
DCレンズのDCとは、「Defocus-image Control」の略称です。
レンズ内の一部のレンズを前後に動かすことにより、収束する光の位置をずらし
球面収差を発生させ、被写体に光のにじみ(ハロ)を意図的に発生させる事が出来るそうです。
難しい現象を省くと、『前ボケ・後ボケの写りかた』をコントロール出来るレンズなのです。
今回はコチラ。
「AF DC 105mm F2D」を使用しました。
ちなみに、「AF DC 135mm F2D」というDCレンズも存在します。
レンズの鏡筒に、こんなリングが付いています。
左がF(フロント)、右がR(リア)となっています。
このリングを動かすことで前後のボケ味をコントロールするのですが、
ここで注意しなければいけないことがひとつ。
【リングの数字を、カメラで設定したF値以下の数字で使用する】
…ということです。
たとえば、F値をF4に設定したのであれば、F/Rともに最大でも「4まで」ということになります。
それではどんな風にボケ味が変化するのか、試してみましょう。
こんな写真を撮ってみました。
絞り設定値 F2
DC設定値 0(センター)
上の写真の中央部を切り取ったものです。
設定したF値が開放なので、ちょっとやわらかさの残る描写となっていますが気にしないで下さい。。
私の設定ミスです。申し訳ありません。。
それではこの写真を参考に前後のボケ味を変えてみましょう。
まずは「前ボケ」から。
↓ ↓ ↓
絞り設定値 F2
DC設定値 F-2(フロント側)
「F」はフロント。つまり「前ボケ」重視の設定です。
前ボケにとても淡い「像のにじみ」が生まれ、前ボケが滑らかになっています。
そして「後ボケ」はというと…
前ボケが柔らかくなった代わりに、後ボケに「縁取り」のようなものが見え始めました。
次に、DCレンズの注意点。
【リングの数字を、カメラで設定したF値以下の数字で使用する】
を無視して、設定値以上にしたらどうなるか試してみましょう。
↓ ↓ ↓
絞り設定値 F2
DC設定値 F-2.8(フロント側)
前ボケはとっても柔らか。ふわっふわです。
しかし今度は肝心の撮りたい「被写体」そのものは、像が滲んでしまいました。。
まるでソフトフォーカス効果を施したような写りです。
このような「ソフトフォーカス効果」が生まれるので
【リングの数字を、カメラで設定したF値以下の数字で使用する】事を
ボケ味のコントロールでは勧めております。
…もちろんソフトフォーカス効果を楽しむのもこの「DCレンズ」の醍醐味。
しかし、そのソフトフォーカス効果を楽しむ際に、またひとつ注意点があります。
【オートフォーカスは使わず、マニュアルフォーカスにてピント合わせを行う】事。
光の収束点が必要以上にずれてしまうので、オートフォーカスではピントがずれてしまいます。
マニュアルフォーカスでは、しっかりと芯が残ったソフトフォーカスを楽しむことが出来ます。
「後ボケ」を重視したR(リア)側も試してみました。
↓ ↓
絞り設定値 F2
DC設定値 R-2(リア側)
設定F値以上に設定。
↓ ↓
絞り設定値 F2
DC設定値 R-2.8(リア側)
いかがでしょうか?被写体によってもっとボケ味の変化を楽しんでいただくことが出来ると思います。
ボケ味をこだわっても、ソフトフォーカスで楽しんでも面白いレンズです。
是非一度、お試しになってはいかがでしょうか。
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