マップカメラ1号店5階ニコンフロアです

さて記憶というものはなかなかにあやふやなものです

少し思い返してみると数年前にあった無数の出来事

時には昨日あったことさえどんどん忘れていきます

しかしほんの少し残った印象深い思い出は長い記憶として残るものです

……ただ年を経るにつれそれすら色褪せていってしまいます

ただ少し残った印象を覚えているだけではあまりにももったいない話です

大切な思い出をなるべく鮮明に長く記憶に残すために人間は

いろいろなものに絡めて大切な思い出を残そうとします

それは日記であったり印象に残る品などいろいろあるでしょう

そのなかでも写真というものは思い出を他者と共有し

なにより自身が見て思い出すためにも

とてもすばらしい存在だとおもうのです

今回は写真の日にちなみニコンフロアスタッフ一同より

それぞれのたいせつな一枚を紹介させていただきたいと思います

それでは

「視線の先に見えるもの」

2011年3月11日。この写真を撮った数分後。

東日本大震災が起こりました。

福島に住む家族は無事でしたが、私に、家族に、大きな変化をもたらしました。

このミーアキャットの視線の先には何が見えていたのでしょう。

真っ直ぐな、ただひたすらに真っ直ぐな視線です。

忘れてはいけない。

そう訴えている気がします。

「花」

太陽からの陽射しを目一杯うけたコスモスをみたら

思わずシャッターをきっていました。

生き生きと咲き誇るコスモスが今でも目に焼きつき

忘れられない1枚となりました

「うさぎのくー」

私が高校生のころから実家で飼っていたウサギです。

名前は「クー」と呼んでいました。

学校帰りには足音を聞きつけて玄関先で必ず待っていたり。

立っているだけで足元をぐるぐる。横になれば一緒にねころんで。

可愛がらないと背中を向けて寂しいオーラを漂わせ。

音楽を聞いているとヘッドホンのコードを噛み千切ったり。

お気に入りの洋服におしっこをしたり。

写真にも写っている、柵を飛び越えて台所に来てしまったり。

時には憎らしく思いながらもとても可愛がっていました。

３年前にもう亡くなってしまった子ですが、写真を見返すと

ぬくもりをはっきりと思い出せます。

…いちばん可愛がっていた母を、いちばん嫌っていたことも思い出しました（笑

「John」

PanasonicのGF1で撮影した実家のジョンです。

実家に帰った時に、暑さでパタリと休憩してる愛犬を撮影しました。

疲れすぎてたようで、こんなに寄っても撮影できました。

なかなか実家に帰れないので、この写真をみると癒されます☆

「私の弟」

10歳離れている弟あった地元の春祭りに行ってきた時の写真です

とうもろこしに夢中でこの後、手にもっていたたこ焼きを落として

中学生なのに涙目で「もう一個たこ焼きかっていい？」

なんておねだりされたのでつい甘やかして買っちゃいました。

そんな弟ですが今年は受験生で、お姉ちゃんはちょっと心配です。

「六年ぶりの桜」

留学から帰国して初めて見た桜。

６年ぶりに見る桜は感慨深いものがありました。

写真は代々木公園で桜の散り始めた頃に撮った写真です。

友人との撮影だったので6年ぶりの花見も、

より一層楽しい物となり、思い出の一枚になりました

「春の訪れを」

これはうちで飼っているTOTOがおすわりやまてをやっと覚え始めたころに撮影したものです

春の訪れを告げるチューリップのその鮮やかさに思わず目を奪われました

短焦点のレンズのボケを意図的にこの構図で撮ろうとしてはじめて上手く撮れたかなと思えた一枚です

こうしてみるといろいろな　たいせつ　がありますね

思い出を喚起し、自身を見つめなおす

自らのまわりとの絆を確認する

こんな一面をもつ写真をこの機にまた見直してみませんか