すっかり冬です。すっかりクリスマスシーズン。
つい先日、秋が終わってしまうと急いで紅葉を撮りに行ったというのに、このままだと冬さえも逃しそうな気がして少し焦る気持ちでイルミネーションを見に出かけました。
この日持ち出したのはSONY α6600と中一光学 SPEEDMASTER 35mm F0.95 II 。
手振れ補正に対応したα6000シリーズのフラグシップモデルであるα6600に、開放F値0.95と大口径を実現した中一光学 SPEEDMASTER 35mm F0.95 II。
ここまで明るいレンズを使うのは初めてで、F値1でも十分驚きますが、0.95というこの僅か0.5の値にこだわりを感じます。
この時期になると意識せずとも各地でイルミネーションを見ることができますが、カラーによってその場の温度も変わって感じられる気がします。
今回訪れたシャンパンゴールドのような輝きは、華やかさと暖かさを同時に感じられるので特に好きです。
解像力は開放での撮影でも想像以上。丸とレモン型が混ざり合う独特な玉ボケが、イルミネーションの煌びやかさをより際立たせてくれるような印象を受けました。
この日は撮影の数時間前まで雨が降っており、あちこちにその跡が見受けられました。このぷるんとした水の立体感がたまりません。
奥に見えるのは色や輝き方を変えながら光るスノードーム。高さは3mほどあるそう。
この日は平日でしたが込み合っており、近づいてマニュアルフォーカスでじっくりと撮影をするのには難しい状況でありました。
ですが、人混みの間に見るイルミネーションもなんだかドラマチックで悪くありません。
全体的にしっとりとした雰囲気に、より一層冬を感じます。
スノードームに続き、大きなクリスマスツリーにも出会いました。
大小様々な特徴的な玉ボケです。ふんわりと大きな玉ボケを作る方がイルミネーションを撮るのには最適だと思っていましたが、ポツポツと小さな光が集まるのもまた美しいです。
ツリーに飾られた装飾品と共に、形や色が少しずつ異なる光が集まることで、よりにぎやかに感じられるツリーにワクワクさせられます。
室内へ入ると約1800体ものサンタクロースのオーナメントで飾られたツリー。
1800人1800色。これだけの数があると一体ずつ目を合わせて観察してみたかったですが、さすがに難しい。
よく見てみるとサンタクロースだけではないものも混ざり込んでいたようです。撮影後に撮った写真を見返してみて初めて気付くことがあるのがカメラの楽しいところです。
そりをすべる緑のサンタクロース。トナカイはいないようです。ボケ感十分に優しく柔らかい印象に表現できました。
サンタクロースといえば赤と白の衣装が特徴的ですが、どちらかといえば私たちは白い髭で判断しているのかもしれません。
いかがだったでしょうか。
イルミネーションの撮影には持って来いの組み合わせでたっぷりと冬を感じることができました。
今回は夜間での撮影になりましたが、日中のスナップ撮影等でも新しい感覚で楽しむことのできるこの1本。
F値0.95のこだわりを皆さんもたっぷり味わってみて下さい。