
【中秋の銘玉】秋夜に浮かぶ大口径レンズ
古くは平安時代から続く「観月の宴」、
そんな現代にも続く月見という風習のお供は専ら、
まんまるのレンズを観ながら、夜に酔うのもまたよし。カメラ好きの方々はレンズのことはしばしば「玉」と呼びます。
まず初めにご紹介するのは、SIGMA「8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE」です。
筒鏡から直接レンズがとび出ている様は、まさにお月様のよう
180°の画角で円形の画像を作り出す、オートフォーカス魚眼レンズです。
フルサイズ対応で35mmデジタル一眼レフカメラ装着時、すべての方向の180度の画角が写り、まるでバッジのような写真が得られます。
Canon EOS R + SIGMA 8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE
焦点距離:8mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200
都庁の前に広がる東京都庁都民広場から都庁を写しました。
元々円形の広場であり、魚眼レンズとの相性は良いように感じます。
円周魚眼であるため四隅いっぱいに写るということは無いのですが、より被写体が浮かび上がるような写真になります。
Canon EOS R + SIGMA 8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE
焦点距離:8mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:400
真上に向けて撮影するとご覧の通り、撮影者の周り360°全てのビルが写りこみます。
そのため、ちょっと油断すると撮影者本人も写りこんでしまいます。
歪みが大きいので普段使いにはやや工夫が必要ですが、自身の写真に少し変化をつけたい時や遊んでみたい時に1本あるとかなり楽しめます。
さてお次はSIGMAからもう一本。
SIGMAの大口径超広角ズームレンズの「Art 12-24mm F4 DG HSM」です。
シグマが誇る12-24mmレンズの3代目にあたるレンズです。
それまで可変だった絞り値が、このレンズよりズーム全域の開放F値がF4となっております。
こちらもレンズが大きく前面に突出している、いわゆる出目金レンズというものになります。
またフードが固定されていて、レンズキャップはこのフードごと覆うような形になります。
Canon EOS R + SIGMA Art 12-24mm F4 DG HSM
焦点距離:12mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/6秒 / ISO:400
こちらのレンズが魚眼レンズではないので、画面の四隅まで像が写ります。
12mmなので歪みはありますが、かなり広い範囲を撮影することができます。
Canon EOS R + SIGMA Art 12-24mm F4 DG HSM
焦点距離:12mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:400
12mmで上を見上げてみるとこのような感じに。
まるで迫ってくるかのような迫力のある写りになります
Canon EOS R + SIGMA Art 12-24mm F4 DG HSM
焦点距離:12mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200
狭いところや密集しているところはもちろん、展望台などの広がりがある場所でも大活躍です。
建物だけでなく空も広い範囲が撮れるため、雲の動きのダイナミックさもお手軽に撮影できます。
最後はCanonが誇る超広角大口径ズームレンズ、「EF11-24mm F4L USM」のご紹介です。
Canonの最広角となる11mmの焦点距離となる、11mmを撮影できるレンズです。
こちらのレンズもまた、前玉が大きく突出しています。
レンズ玉の造形はもはや”月のよう”ではなく月そのものであるかのようです。
Canon EOS R + EF11-24mm F4L USM
焦点距離:11mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200
SIGMAの魚眼レンズでも登場した東京都庁。
さすがは最広角11mmのレンズ、魚眼レンズに匹敵するくらいの画角の広さです。
さらに魚眼レンズではないので四隅まで像が写り、周辺部まで精彩に撮影することができます。
Canon EOS R + EF11-24mm F4L USM
焦点距離:11mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:400
フルサイズ対応でこの広さ。感服です。
また手振れ補正は載っていませんが、望遠レンズほどブレがシビアに影響しないので、手持ちで十分に活躍することができます。
Canon EOS R + EF11-24mm F4L USM
焦点距離:24mm / 絞り:F11 / シャッタースピード:1/6秒 / ISO:400
またこのレンズ、単焦点レンズではなくズームレンズであるため素早く画角の変更が可能です。
望遠側は24mmと歪みの少ない画角であるため、使い分けることで様々なシーンでご使用いただけると思います。
前玉が飛び出しているレンズを3本、ご紹介いたしました。
筆者も今では超広角ズームを愛用していますが、購入までは葛藤がありました。
これまでレンズに関わる事故を何度か保護フィルターに助けられおり、円形フィルターが装着できない出目金レンズに抵抗がありました。
ところが意を決して購入し、使用してみると、抵抗は無くなりました。
傷つくことに恐れるよりも、やはり撮影できる画角広さに魅了されてしまったのです。
さて、いかがだったでしょうか。
本日は中秋の名月ということで、月に見立てて、ガラスが飛び出しているレンズをご紹介いたしました。
月の撮影はもちろんですか、たまにはお手元にある真ん丸のガラス玉を眺めてみるのはいかがでしょう。
秋の夜長に、なかなか乙なものですよ。