今回紹介させていただくのは、1996年に日本の京セラが発売したオートフォーカスレンジファインダーカメラ・CONTAX G2ブラックです。
その洗練された外見に1000台限定のブラックボディ、数々の歴史に名を残すGマウントレンズ、知れば知るほど欲しくなる…それが筆者にとってのG2ブラックなのです。
オートフォーカスレンジファインダーってなに?と思う方がほとんどではないでしょうか、勿論筆者もその一人でした。
測距方法はレンジファインダーと同じ三角測量を採用していますが、ファインダー内で二重像が一致することはありません。 オートフォーカスが合焦するとファインダー内部の液晶でどの距離にピントが合っているかが表示されます。 また、それに合わせパララックス(視差)を補正するために、黒いフレームが動き近接時にはかなり視野が狭まります。
この独特の機構が多くのカメラファンを惹きつけ、不便と言われながらも愛され続ける理由なのでしょう。
軍艦部にある液晶窓にはピントの距離、ISO感度が表示されています。三脚に立てた風景撮影などでも活躍しそうです。
マニュアルなら4000分の1、オートであれば6000分の1までシャッタースピードを速めることができるため、様々なISO感度のフィルムで撮影することができます。
メカニカルかつシンプルなダイアルに心惹かれるのは筆者だけではないはず。
前身であるG1との外観上の大きな違いであるこのダイアルは、マニュアルフォーカスを使用する際のフォーカスリングです。
距離の数字は書いていないので回しながらファインダー内の液晶か、軍幹部の液晶窓を確認します。
G2と同時に発売されたPlanar 35mm F2とBiogon 21mm F2.8は、ROM改造済みのボディでしか使うことができません。
G2であればどの個体も対応していますが、G1を検討している方はフィルム装填部分が緑色のROM改造済みのものを探してみることをお薦めします。(ROM未改造のものは白色になっています。)
使っているフィルムがわかるようになっているところも素晴らしいところです。
窓のある他のカメラを使っている筆者はこの窓に何度も助けられています…
最後にLeica M6と。
芸術品のようなLeicaに対して、道具として使い込みたくなるCONTAX
フィルム全盛期に誕生し、今なお愛される二台
結局どちらも手に入れるのでしょう…
最後までお付き合いいただきありがとうございました。