【新元号令和、平成を振り返る】「またね」
2019年4月30日。本日をもって平成が終わります。
連載企画【新元号令和、平成を振り返る】もこの記事で最後となります。
マップカメラスタッフそれぞれの「平成」、お楽しみ頂けましたでしょうか?
ラストを務めますのは私、スタッフEです。
使用機材はCANON EOS 60D。
Canonデジタル一眼レフの中級機として初めてバリアングル液晶を搭載した画期的な一台でした。
筆者はEOS 60Dと5年間寄り添い、数えきれないほど写真を撮りました。
当時は休日が楽しみで楽しみで、「次はどこに行こう、何を撮ろう」といつも考えていたように思います。
今思えば、何気ない当たり前の世界が色づき始めたのはこのカメラを手にしてからでした。
手放してしまった今でも、時折思うのです。「またあのシャッター音を聞きたい」と。
今回の作例は、全て自作のピクチャースタイルを使用し、撮影時の状況に応じてカメラ内でホワイトバランスを微調整しております。
したがって、色味や雰囲気に関してはオリジナルの状態とは異なっております。
福島県の磐梯山。稲穂が綺麗でした。
千葉県の大原幽学遺跡史跡公園。紅葉の季節にはいつも撮影に行きます。
展望室から、ドラマティックな夕日を。
入り組んだ構図もお手のもの。
東京都内某所にて。都内スナップは楽しいです。
千葉県の阿玉台貝塚梅林。独特な雰囲気の梅林です。
千葉県の袋公園。夜桜ライトアップの時期は賑わいます。
千葉県銚子市の地球が見える丘展望台より。本当に地球が丸く見えます。
写真多めでお送りいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
オールクロス9点AFや、常用ISO感度6400等…
今となってはスペックで特筆すべき点はありません。
ですが、飛び道具が無い分アイデアや撮り方で工夫をすることで、より一層「撮影」を楽しめます。
また、機能という点でお話をするならば、暗所でのAF精度に関しては特筆ものです。
低照度限界は-0.5EVのはずですが、明らかにそれ以上の暗さの中でもバシバシとピントが合うように感じます。
5年間も同じカメラを使い続けると、そのカメラで感じた全てが体に染み込み、忘れ得ぬ思い出となります。ダイヤルの操作感、シャッター音、ファインダーの見え、グリップした時の手の形…。もちろん共に旅した時の風の匂いや、心模様も。
平成しか知らない筆者にとって、元号が変わるというのはやはり寂しさを伴います。いつでも隣にあったものが、急に無くなってしまったような感覚。何となく、EOS 60Dを手放した時の感覚と似ています。
だからこそ、「さよなら」ではなく「またね」と言いたい。
気の置けない友人と、何気なくかわす挨拶のように。
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