【新旧共存】Loxia 25mm F2.4/Distagon T*25mm F2.8 MM
今回は最新鋭のCarlZeissミラーレス用レンズの「Carl Zeiss Loxia 25mm F2.4」と
ヤシカコンタックスマウントの銘玉「CONTAX Distagon T*25mm F2.8 MM」を比較しました。
撮影に使用したのはSONYの高解像度機α7RIVを使用しているので、高画素機に対して、
オールドレンズがどこまで対応できるかも注目のポイントです。
ホワイトバランスについては、撮影日が曇り気味でしたので曇りに固定して、シャッタースピード優先で撮影しています。
またCONTAX Distagon T*25mm F2.8 MMについてはマウントアダプターを介してカメラに装着しています。
まず1枚目は色を見ていきます。
Loxia 25mm F2.4 F5.6 ISO100 +7RIV
Distagon T*25mm F2.8 MM F5.6 ISO100 +7RIV
比較してみると茶色いビルの発色や、赤い非常階段の色味などに違いが出て「Distagon T*25mm F2.8 MM」の方が少し濃く出る印象で、
写真の端を見ていくと絞り込んでも周辺光量落ちが確認できます。
一方「Loxia 25mm F2.4」の方は、ツアイスらしい色乗りを残しつつすっきとした色合いを保っています。
次に確認するのは絞り込んでの解像度です。
Loxia 25mm F2.4 F16 ISO100 +7RIV
Distagon T*25mm F2.8 MM F16 ISO100 +7RIV
写真全体で見てみると、どちらも1枚の写真で見ると解像していますが、拡大してみると差が出てくるのが分かります。
「Loxia 25mm F2.4」に関しては、拡大しても十分くっきりをしていますが、
「Distagon DistT*25mm F2.8 MM」の方は拡大するとディテールが甘くなってきてしまっています。
このように比較してみると解像度面においては、現代の高画素機でも対応可能に設計されているレンズの方が有利だと感じられます。
次は花を撮影してボケ感を見ていきます。
Loxia 25mm F2.4 F2.8 ISO100 +7RIV
Distagon T*25mm F2.8 MM F2.8 ISO100 +7RIV
ボケ感に関しては、全体的に両方とも広角レンズの為、大口径標準レンズのような大きなボケではなく背景の雰囲気を残したボケの描写をします。
細かく見てみると「Loxia 25mm F2.4」に関しては、フォーカスポイントから背景に向かってなだらかにボケて行っていますが、
「Distagon T*25mm F2.8 MM」については、ピント面から少し奥に向かって少し癖のある描写をしてます。
次に歪みを見ていきます。
Loxia 25mm F2.4 F5.6 ISO100 +7RIV
Distagon T*25mm F2.8 MM F5.6 ISO100 +7RIV
直線のある所で撮影をしてみると、両方とも樽型の歪みが出ているのが確認できますが、「Distagon T*25mm F2.8 MM」の方が歪みが大きいことが分かります。
最後に明暗差のある所での撮影をしてみました。
Loxia 25mm F2.4 F2.8 ISO100 +7RIV
Distagon T*25mm F2.8 MM F2.8 ISO100 +7RIV
ハイライト・シャドウ共に「Loxia 25mm F2.4」の方がディテールを残していますが、「Distagon T*25mm F2.8 MM」も十分出ています。
今回、現代のレンズとオールドレンズにどれぐらいの差が出るのかを見てみたのですが、
実際に同条件で撮影比較してみると確かに差はあるものの「Distagon T*25mm F2.8 MM」も十分撮影にに使用できる性能を保っていることが分かります。
また、「Loxia 25mm F2.4」にはない発色など独自の魅力を感じることが出来ました。
その一方で現代のレンズらしい解像度やすっきりとした色味をもつ「Loxia 25mm F2.4」もとても魅力的な1本となっています。