【新旧共存】SAL・SEL 50mm F2.8 MACRO【SONY】
【新旧共存】
今回比較するレンズは、「SAL50M28」のAマウントレンズに対して、
Eマウント側は、「SEL50M28」とA・E両マウントに存在する標準マクロです。
比較検証用ボディはα7RⅣです。
それぞれの基本スペックを見ていきましょう。
Aマウント 50mm F2.8 SAL50M28
6群7枚 最短0.2m 7枚絞り 質量約295g
最短撮影距離 :0.2m
最大撮影倍率 :1倍
Eマウント 50mm F2.8 SEL50M28
7群8枚 最短0.16m 7枚絞り 質量約236g
最短撮影距離:0.16m
最大撮影倍率:1倍
大きな性能差は見受けられませんが、質量が軽くなり最短撮影距離も近くなったEマウント側が若干有利にも思えます。
操作して気になったのはMF使用時のピントリングの感触です。Eマウントに比べてAマウントの方がトルク感が程よく感じられ、ピント合わせも非常にやりやすかったです。
ですが、レンズの性能はスペックシートだけでは決まらないもの、実際の写真を見ていきましょう。
Aマウント
Eマウント
一枚目の写真からわかる事は、発色の違いと、玉ボケの形の違いです。
Aマウント側は発色は暖色傾向にあり、落ち着いた渋い雰囲気です。
玉ボケは中央部に比べると周辺部が少し形の崩れが気になります。
Eマウント側はすっきりとした自然な発色で、玉ボケも周辺部でも形は安定しています。
Aマウント
Eマウント
2枚目の写真でも発色傾向の違いを見て取れます。
個人的にはこってりとした写りのAマウントが好みではありますが、すっきりとした自然な発色のEマウントも捨てがたいですね。
中央部の解像感は両レンズとも良好で、葉の葉脈や水滴の質感までをしっかり撮れています。これだけコンパクトなマクロレンズでしっかりと写ってくれるのでコストパフォーマンスにも優れていると言えます。
Aマウント
Eマウント
マクロレンズらしく接写をしてみました。
発色の違いは多少あれど、両レンズとも全体的に落ち着いたトーンで描写できていると思います。
気になる点としては、向かって右側のピントピークからボケへのなだらかさが微妙に違っていると感じました。個人的にはAマウントの方がフワッと柔らかくボケが続いているように感じます。この点については微妙な差だと思うので、好みの問題とも言えるかもしれません。
いかがでしたでしょうか、それぞれのレンズの良さが出ていたかと思います。
ほぼ同じスペックのレンズといえど微妙な差があるのが興味深いですね。
個人的にはAマウントレンズの描写が好みだったので、マウントアダプター装着の必要があってもAマウントレンズをチョイスしたいと思いました。
また、今度SONYから新しいマウントアダプター・Eボディからαレンズ用であります「LA-EA5」が発売されます。
いままでのAマウントレンズ資産を生かせるアダプターですので、注目ですね。