【旅と写真】デリーの雨。
まだまだ寒い日が続きますね。もう「寒い」って言い飽きてきた今日このごろです。
そんな時必ず思うのが「どこか暖かい所に行きたいな〜」という事。
どこか暖かい所・・・。
そう、もうそれはインドしかありません!
まぁ、暖かいというよりは『まどろむような暑さ』ですが。
そんな訳で今回もインドのお話です。
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少しの間『インドの中のチベット』と呼ばれるラダック地方を旅をしていたのだが
帰国の日が迫り、その日インドの首都・デリーへ戻ってきた。
標高3500mの薄い酸素とカラカラに乾いた風に体が慣れていた私には
デリー空港に降り立った時のあまりにも濃い空気とトロッとした湿度に肺がビックリして思わずムセてしまう。
チベットの民は白く輝くヒマラヤの山々を蓮の花に例えるという。
『蓮の咲く下の下。泥の沼地に帰ってきた』と思い、自分ながら上手い事を言うなとニヤリとする。
なにがともあれ今晩の宿を探しに行かなくては。
そして体をデリーの空気に慣れさせなければならない。
荷物を背負い空港を出ると流しのオートリキシャ(3輪タクシー)をつかまえデリーの中心部まで向うことにした。
1時間くらいかけニューデリー駅前に着いた頃には雨。
ドアのない開放的なオートリキシャのおかげで腰から下は既にずぶ濡れだ。
ニューデリー駅前のパハール・ガンジと呼ばれる通りは安宿街がある。
世界中のバックパッカーがこの通りに集まり、インド各地や別の国に旅立って行く。
私のインド旅も起点と終点は毎回ここだ。
探せば缶コーヒー位の金額で泊まれる安宿もあるが、
前に独房のような安宿の部屋で南京虫に全身刺され、一睡も出来なかった経験がある。
そんな苦い経験もあって、そこそこのゲストハウスに泊まることにした。
部屋に入るとテレビとクーラーが付いている!これは当時の旅ではあまり無いグレードの部屋だ。
そして天上になぜかクリスマスツリーのように輝くイルミネーションの光。インド流のオシャレなのだろうか??
外は雨。
ベッドにゴロンと横になり、雨音を聴きながら赤や青に変わるイルミネーションを眺めながら「なんだかなぁ〜」と思っていると、お腹がグーと唸った。
そうだ、ゴハンを食べに行かないと。ついでに散歩でもしてこよう。
ザックから財布と傘とカメラを取り出し、ペタペタと雨降る街へサンダルで出て行った。
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空港からデリー中心部へ向かう。
渋滞だろうが何だろうが鬼のすり抜け+ちょっと逆走でガンガン飛ばします。
宿を出ると雨。というか土砂降り。
『ゆきんこ』みたいになっているオジさん。
他にもビニール袋をニット帽のようにかぶる強者のオジさんも。
高架下ではぎゅうぎゅうに雨宿り。
写真右の彼は“浮遊”しています。
路地裏では少年が半裸で雨の中をダッシュしてました。
「ねぇねぇ、なにしてんの?(日本語)」って聞いたら、必死に熱弁してくれましたが、全然言葉が分かりません。
こんな雨の日は床屋さんも閑古鳥が鳴いています。そして爆睡。
雨に濡れながら夢中で王冠を拾う子供達。
夜になり、雨も上がりました。
ポテトチップを買いに夜の街にくりだします。
宿がある通りはこんな雰囲気です。
なにやら香ばしい美味しそうなニオイがします。
夜の商店。
『スパイシーマサラ味』のポテトチップを発見したので即決購入しました。
本場カレーの地で味のクオリティーが気になります。
ポテトチップの感想は塩味よりスパイスが圧勝している感じで、かなりパンチの効いた味付けでした。