【マップカメラ情報】【本館地下1階】 Leica “ズミクロン” 50mm
本館B1階からこんにちは。
ライカと言えばズミクロン。
ズミクロンといえばライカ。
そんなイメージをお持ちの方は多いと思います。
今回ご紹介するのはSummicron 50mm。
標準レンズとして一本は持っておきたいレンズです。
前回同様、Leica M-Eで撮影してきました。
Leica M-E /Summicron 50mm F2(第1世代・固定鏡筒タイプ)
今回も歴代Summicron50mmを順番にご紹介いたします。
・第1世代
Summicron 50mm F2 6群7枚 1954年~
Mマウントの沈胴タイプは名機「LeicaM3」と共に発売。
レンズ一群目を貼り合せず、空気層・・・いわゆる「空気レンズ」を設け、
コマ収差を良好に補正。
解像度は当時の水準では驚異的。
Summicron 50mm F2 6群7枚 1956年~
レンズ構成は沈胴タイプそのまま、鏡筒が固定(リジット)になった。
前期はピントリングのローレットが山側、後期になると谷側に変更された。
DR Summicron 50mm F2 6群7枚 1956年~
DRはDual Range(デュアルレンジ)の略。
その名の通り、上述の通常の固定鏡筒モデルと同じ最短1m~無限遠域に加え、
約48cm~90cmの近接撮影を可能にしたモデル。
近接撮影時は、レンズ鏡筒上部へアタッチメント(メガネ)を装着する。
その際、ヘリコイドを近接側へ切り替えたうえで、
アタッチメントの下部によりコロが押さえられた状態で無いとヘリコイドが回らない等、
ドイツの工業製品らしい工夫がなされている。
通常の固定鏡筒モデルと同じく、
ピントリングのローレットの形状で前期と後期を見分けることが出来る。
左が通常撮影域使用時。右は近接撮影使用時。
視差補正のために近接撮影時はまさにカメラにメガネをかけた状態になる。
・第2世代
Summicron 50mm F2 5群6枚 1969年~
最短撮影距離がこれまでの1mから0.7mに縮まった。
カラーフィルムへの対応を意識し、カラー撮影時の色収差補正も良好。
・第3世代
Summicron 50mm F2 4群6枚 1979年~
レンズの設計にコンピュータを用い、ディストーションも良好に補正されている。
カラーフィルムでの使用を重視し、コントラスト重視の設計になった。
・第4世代
Summicron 50mm F2 4群6枚 1994年~
ここまでご紹介したSummicronは別途レンズフードを装着するものだったが、
この世代から鏡筒に内蔵されている。
レンズ構成は上記の4群6枚をそのまま受け継がれ、現在に至っている。
そして・・・
APO-Summicron 50mm F2 ASPH. 5群8枚 2013年2月発売予定
最高の性能を追い求めた50mmとして、
歴代で初めてアポクロマートレンズ及び非球面レンズを採用。
更になんとフローティングフォーカスシステムも搭載されています。
まだまだベールに包まれたレンズですが、
試写画像を見るに、揺ぎ無いライカの技術力…
世界一のレンズを設計するという意識の高さを体現したようなレンズ、という印象です。
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