【海の日】撮りもどそう ~遠き碧への想い~ Vol.6
「海」
私にとって海は幼い頃からのとても身近な存在で、美しさ、楽しさ、不思議さ、恐ろしさなど多くのことを海で学びました。
実家から海が比較的近かったこともありますが、父がヨットやダイビング、釣りも趣味の人だったため、一緒に連れ出される幼い私の遊び場はもっぱら海。
小学生になると私も釣りをしたり、海キャンプをしたり、素潜りで魚を突いたりするようになり、中学生の頃は海岸沿いの友人宅に早朝通い、海に入ってから登校するなど、すっかり塩に浸かった子供になっていました。
そんな私も今年で四十手前。腹も出てきて子供も2人居る父親です。そして案の定、幼い頃から息子をしょっちゅう海へ連れ出しています。
釣りをしたり、磯遊びをしたり、魚好きの息子も楽しんでやっているのですが、私としては知識だけでは得られない経験を沢山させてあげたいなと。
例えば息子が釣った魚は、全てどうするかを息子に決めさせています。
逃すのか、それとも持ち帰るのか。持ち帰るからには必ず食べること。いただいた命は決して粗末にするなと。
生きている魚を獲り、調理して、その命をいただく。「食育」というやつです。
そのため活き締め、血抜き、捌くのもできるだけ息子と一緒にやります。
私もそうだったのですが、父が魚を捌く所を見るのが好きで、ついでに出来立ての刺身を2人でつまみ食いするのが好きでした。今は息子が全く同じことをしています。
私「カサゴもメバルもシーバスもヒレが針みたくなっていて、刺さるとめちゃくちゃ痛いんだ。ここ触ってみな。」
子「いてっ」
私「図鑑にはアイゴやハオコゼとか毒魚が危ないと書いてあるけど、他の魚のヒレだって結構危ないんだよ。」
子「ふーん、そうなんだ。」
最初は魚の内臓や血を見て「ちょっと気持ち悪い」と言っていた息子も、今では「うわ!カサゴの胃袋にショウジンガニの足入ってた!」と中々マニアックなコメントを言うように成長しました。
ちなみに、この写真のカサゴを釣った後、「この前お父さんが釣ったカサゴより僕が釣った方が大きいよ。お父さんこの位の釣ったことある??」という自慢を5万回くらいされています。
そんな息子の行きたい場所ナンバーワンは「八丈島」。遊園地でも水族館でもないらしいです。
子「八丈島でシマアジ釣りたいなぁ。お父さんはカンパチ釣ってね。」
…こんな小学校一年生です。
私たち親子、いや、お爺ちゃんとなった父も含め、海は遊びを通して大切なことを沢山教えてくれる先生みたいな存在かもしれません。
また遊びに行きます。