冷夏と呼ばれた先月からうって変わり
強い日差しと熱帯夜が続いております。
昼には蝉の大合唱が、夜には羽虫の演奏会が。
まさに日本の夏も本番となってまいりました。
冷たい物の摂りすぎにはご用心を。
さてこの度のお題目は【私のお気に入り】。
お気に入りの場所をお気に入りの機材と
【スーパーアンギュロンM21mm f4】で
数枚撮ってまいりました。
またお付き合いいただけると幸いです。
電車に飛行機、バスに船。
ありとあらゆる交通手段を使って
南の方へ。
少し前まで台風の通り道だったとは
思えない空模様です。ここまで
ずっと乗り物の中でしたので
ここらで背筋を伸ばして深呼吸。
飛んで揺られて半日強。
たどり着くのは小さな島。
10年ぶりに帰ってくる
私のお気に入りの場所です。
人間は一生のうちに、
どれだけのものを眼に焼きつけるのだろう。
道中お気に入りの小説を
読み返しておりました。
赤青黄色、黒に白。
数多の光が混ざり合って
出来たこの世界を楽しめるのは
私達が人間である特権のひとつ
なのかもしれません。
さすが超広角、といいましょうか。
みえた物が粗方全部収まるイメージです。
それでいて歪みが一切見受けられない
この完成度。お手上げです。
同時に後玉が大きく突き出している形状の為
周辺の色被りや光量落ち、物理的な問題もあって
デジタル機で本来の性能を引き出すのが難しい、
まさにその名に相応しい怪獣のようなレンズです。
しゃがんで撮ると
記憶の深いところにある
小さかった頃の世界を
そのまま写し出すような感覚でした。
広く大きく。
また被写界深度が深い分、
瞬発的で直感的な画も多く撮れました。
色の出方も柔らかくふわっとしていて
まさに思い出を描き起こす、といっても
相違ない素晴らしいレンズだと感じました。
人の数だけ文化や祈りがある今、
選択できる不自由さを考えます。
この島のように、必要なものを
必要なだけ取り込めたらな。
ぬるい潮風にゆられて、
ふいに大きなあくびが出ました。
この度はもう少しだけ続きます。
次の機会もお付き合いください。
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ますので奮ってご参加ください。