【秋、色撮りどり】α9IIと挑む、初めてのスーパー耐久!
SONYSONY G Master/G lensα9 IIα9III 120コマ/秒対応スポーツ厳選アイテム秋、色撮りどり
「秋」にちなんだ写真と撮影に使用した機材を紹介する今シリーズ。
様々な良さのある季節ゆえに題材選びも大変ですが、私は「モータースポーツの秋」とさせて頂きました。
先日、人生で初めてサーキットへ赴きました。
富士スピードウェイで行われた「ピレリスーパー耐久2020」の第一戦の観戦、そして長年の憧れだったレーシングカーの流し撮りをするためです。初めての試みということで経験のある諸先輩方にお話を伺い、今回使用した機材はコチラです?
『SONY α9II』に『SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS』そして『SONY 2X Teleconverter 』という組み合わせ。
圧倒的な連射性能や処理速度など「α至上最速」を謳うボディに35mm換算で200-800のズームレンズ。
サーキットでの撮影の場合、ベテランの方は開放F値の明るい超望遠単焦点を使うのがベターだそうですが、
現場の距離感も分からず構図にも色々不安があったので、今回はズームレンズで行ってみました。
ホームストレートで臨戦態勢で待っているGTカーとドライバーの方々の鋭いまなざし…
もうこの時点で「来てよかった!!」の気持ちが溢れかえっていました。
それでは、拙い出来ですが人生初の流し撮りをした写真をご覧いただければと思います。
色々な設定を試してみて、最終的に落ち着いたのは「撮影モード:S (シャッタースピード優先)、SS :1/80~125、フォーカスモード:AF-C」という感じです。
ストレートで車体が早いときはSSを1/125以上にして秒間20コマの高速連写で捉え、コーナーで速度が落ちる場所ではSSを1/80にして流しに果敢に挑戦してみました。
『α9II』のAF追従能力は目を見張るものがあり、一度食いつけばかなりの精度でピントが外れません。
あとは自分の動かし方、その速さ、諸々。己の技術不足を痛感致しました。
夕方に差し掛かると猛烈な雨が降り出し、少し弱まったと思ったらまた叩きつけるように降るなど緩急をつけてコースをいじめ、
約四時間半の中断を経て22:30頃に再開となりました。撮れない時間はウズウズして待つしかないのです。
テント泊を想定して設営したのですが、あまりの雨量に浸水。震えながら夜を過ごし、早朝撮影に臨みます。
路面はまだまだウェット、レインタイヤに履き替えての走行中です。セーフティーカーの先導で順位を入れ替えないよう列を成しているタイミングだったので、
数台の車両が競っているような構図で撮影することが出来ました。また、水を跳ね上げているのもGoodです。
SSを1/500~1000あたりに設定して、ピタッと止まっているショットにも挑戦しました。
最初は連写していましたが、構図が散漫になり欲しい画が来ない事が多く一枚入魂のシングルショットで撮影。
独特の浮遊感が出たり、またホイールの形状が見えることでより足回りもカッコ良く見えます。
シャッタースピード次第で車の様々なカッコよさを引き出せるのもサーキット撮影の醍醐味です。
最初はこんな速い被写体、撮れるわけないじゃないか!と思いながらのスタートでしたが
24時間の耐久レースという太っ腹な環境が、たくさんの事を学ばせてくれました。
ご時世柄、人一倍ソーシャルディスタンスや手洗いうがいなどにも気を付けて挑んだ二日間。
同行した友人のカメラが開始30分で壊れたり、気まぐれな天候に思う存分振り回されたり
撮影データが不慮の事故で消えてしまったり(復旧できなかったら記事が書けませんでした)と波乱万丈でしたが
憧れの流し撮りの研鑽を積むことが出来て大変有意義でした。
残暑の残る、秋のスタート。
今後も続々更新される「秋、色撮りどり」是非お楽しみください。