【秋、色撮りどり】フィルム散歩 ~HASSELBLADで刻む秋~
「うわぁ~、すごい!」 隣で妻の嬉しそうな声。
HASSELBLAD 500C/M + Carl Zeiss Planar C80mm F2.8 (FUJIFILM PROVIA 100F) 以下、同じ。
東京、立川にある国営昭和記念公園。 3年前秋深まる頃、紅葉を求めて妻と散策に出かけました。
入場してすぐ、奥の大噴水へと続く水路(カナールというらしい)の両脇に200mほど連なる銀杏並木は、青空とのコントラストも美しい見事な黄色。
iPhoneを構えた妻の横で、私もすぐにバッグからカメラを引っ張り出しました。
今回のお供は、ハッセルブラッド 500C/M。 言わずと知れた中判一眼カメラの雄ハッセルブラッド、1970年発表のベストセラーカメラです。
装着レンズは、カール・ツァイス プラナー C80mm F2.8。 銀鏡胴が映える、ハッセルユーザー定番の組み合わせです。
カラー撮影に適したT*コーティング付きのレンズと異なり、銀鏡胴のCレンズはどちらかというと白黒撮影向きで考えていたのですが、これだけの黄色を出せれば十分です。
東京の南、駅1つ向こうは神奈川県という場所に住んでいる身としては、立川までは同じ東京とはいえかなりの遠出なのですが、妻も喜んでいるし、まぁ良しとしましょう。
「うわぁ~、すごい…」 今度は、低いトーン…
並木の中は、こんな感じ。 人だらけでした…
グループで来た人、家族連れ、カップル、中にはアジア系の商業写真撮影と思しき集団も…
それぞれが思い思いの場所で写真を撮っているものですから、なかなか前に進めません。
やっとの思いで抜けた先に大きな噴水が。
秋深しといえど、ピーカンの太陽の下で汗ばむような陽気。 カメラの最高速1/500秒で撮影しました。
奥に進んでいくと、目の前に大きな池が。 ボートが何艘も浮かんでいました。
ここで間違っても「乗る?」なんて聞いてはいけません。
おとなしそうに見える妻ですが、私よりもはるかにアクティブです。
「暑そうだよね、みんなよく平気だねぇ?」 こういう時は、否定から入ります。
「焼けそうだねぇ…」 これは効きます。
「そうねぇ…」 …よしっ。
危機を回避した後は、撮影に勤しみます。
手前の池にピントを合わせていると、奥を子どもたちが元気よく駆け抜けていきました。
ケイトウのお花畑が。 いい感じに浮き上がりました。
園内を回遊する車を落ち葉越しに。 ウエストレベルファインダーならではの1枚。(あ、でも最近はバリアングルファインダーなどで簡単に撮れるか…)
いい感じのところは、どこも人だかり…
そして、空いたらすかさず… 見上げる写真もウエストレベルは楽勝です。(あ、でも 以下同じ…)
気がつくと、結構なお時間、そろそろ帰途につきましょう。
人が画面からいなくなるのを、待って待っての1枚。
でも、入り口付近の並木道は相変わらずの混雑でした。
広い園内を結構歩きました。 帰りの電車では、2人揃って舟を漕いでいました。 良かった、ボート漕がなくて…
落ち葉の中からハッセルが…
|
|
|