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【自機一体】マップカメラスタッフこだわりの逸品 Vol.53

Nikon Z7
人馬一体のような状態にはまだ達していませんが近頃、使用頻度が向上してきたのが「Nikon Z7」と「ニコンレンジファインダーレンズ」との組み合わせです。必然的に、マウントアダプターが手放せないアイテムになりました。
マウントアダプター
アダプターも「S-Lカプラー(写真右)」を「M/Lリング(写真中)」でMマウント化し、「SHOTEN マウントアダプター ライカMレンズ/ニコンZボディ用 ヘリコイド付き LM-NZ M EX(写真左)」でZ7に装着するという、少々面倒な組み合わせです。
Sマウント化したZ7
こちらが装着状態。「S-Lカプラー」を使う事で、外爪/内爪レンズ関係なく装着できるのと、ヘリコイド付きのアダプターを使用することで、最短撮影距離は90cmのレンジファインダーでも、レンズ先端から約20cmまで寄るこというのがポイントです。
ミラーレス機の登場により、一時ブームにもなったマウントアダプター遊び。今更と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私の場合そうざる得なかった理由があります。

40歳半ばを過ぎ、肩の痛みに悩まされることが増えてきました。オーダーメイドの枕に変えたり、整体に通うなどいろいろ試してみましたが改善の傾向は見られません。1年近く通って医師にかけられた言葉が「重い荷物(機材)を辞めないと」の一言。
お別れ前の集合写真
カメラを趣味にして30年近くニコン製品を中心にコツコツと集めてきた機材。鉄道や飛行機などの動体撮影が好きだった事もあり、連写力のある大きなボディと望遠レンズをよく持ち出していました。
コロナの影響で、撮影に出掛ける機会がめっきり減ってしまった昨今、近所の散歩程度ではフラッグシップ機の出番はなく、大きな機材が身体的に辛くなったことから、機材の見直しを図ることにしました。

優先すべきは機材の小型・軽量化です。一眼レフからミラーレスへの検討を始めたものの、意外と軽量化が難しいことがわかります。高画質がウリのニコンZシリーズには小型軽量のレンズが少ないのです。
一旦、Zレンズの拡充を断念し、コンパクトなレンズ探しから探すことにしました。そこで浮上してきたのが、レンジファインダー用のレンズという訳です。
S50mm F1.4付
S3 Limited Edition に付属の「S50mm F1.4」レンズ(内爪)を装着。レンズのマウント部がくびれているので、見た目もスマートです。
S35mm F1.8付
重さ158gの「S35mm F1.8(外爪)」 は、アダプター一式と合わせても332g。マウント面からの長さも約42mmとコンパクトです。
最新レンズの「NIKKOR Z 35mm F1.8 S」が、全長86mmですから半分程度の大きさに収まりました。

F1.8開放
撮影機材:Nikon Z7 + S35mm F1.8

最新レンズほどの解像感はなく、AFも使えませんが、見やすいカメラのファインダーと拡大表示やピーキング機能のお陰で撮影時の不便さはありません。
F値開放にするだけでタイムスリップしたような仕上がりになるので、古いものを探しながら近所を散歩するのが楽しくなっています。

鮮やかな色乗り
撮影機材:Nikon Z7 + S35mm F1.8

意外と色乗りも良いです。

F5.6
撮影機材:Nikon Z7 + S35mm F1.8

F5.6まで絞ると、カメラの高い解像感が活きてきます。細かい箇所までしっかり描写しており、古いレンズでも侮れないことがよくわかります。
こんな時だからこそ、小さな発見を大事にしようと思いました。
コロナも肩痛も早く収まる事を願って…。

[ Category:Nikon | 掲載日時:20年08月05日 12時08分 ]

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