StockShot

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酷暑と言われた夏が少しずつ遠ざかり、幾分か過ごしやすくなってきた今日この頃。

この半年間、新型コロナウイルスの影響で撮影回数を控えておりましたが、そんな中でも「カメラのおかげで笑顔になれたこと」は数多くありました。

まるでお守りのように肌身離さずカメラを持ち続けたこの半年。

私が見つけた、小さな幸せを綴りたいと思います。

 

 

まず一つ目はこちら。

緊急事態宣言中、いつものスーパーへ買い出しに行った帰りに、急にとてつもない土砂降りに見舞われたことがあります。

仕方なく公園に駆け込み、まるで漫画みたいに木の下で雨宿りをしましたが、びしょぬれになってしまいました。

ところがその少し後、空は綺麗に晴れわたり…。

地面に遺されたのは、素敵な空の贈り物でした。

この写真は何も加工していません。あまりにも綺麗だったので、しばらくこの湖を見つめていました。

水遊びをする子供と、それを見守るお母さん。

久々の外の空気を胸いっぱい吸い込むおじさん。

スマホで写真を撮るお兄さん。

この時は誰しもが笑顔でした。

 

・・・

二つ目はお気に入りの場所が見つかったことです。

X-T4とX-T3の比較記事作成の際、とある場所を訪れました。

何よりもまず人の少ない所で…と考え、選びに選び抜いた場所でした。

目論見はバッチリ当たり、人はほぼ誰もいません。

そう、ここは太古の火山活動によって生まれた、カルデラにある透明度の高い湖です。

 

湖へとまっすぐに伸びる道。オレンジ色の屋根が素敵な建物。こんもりと茂った山々。

子供の頃に読んだピーターラビットの世界を思い出します。

カメラを始めていなければ、このような景色に出会うこともなかったのでしょう。

 

 

・・・

三つ目は、写真を見返す喜びを知れたことです。

普段撮るだけ撮って見返すことがほとんどない私は、この半年で初めてしっかりと自分の写真を見た気がします。

存在を忘れていたような写真もあり、「あの時はこんなところに行ったんだな」としみじみしてしまいました。

静かに役目を待っている観光船を撮りました。

御料車を撮りました。

見知らぬ街を撮りました。

蒸せるような夏空でした。

 

これらの写真は、RAW現像すらされていなかったものです。

家に居ることによって、忘れていた景色をまた思い出すことができました。

普段はあまり現像時にいじることはしないのですが、時間が出来たことによって様々な現像パラメータを試せます。

 

 

・・・

この半年は、カメラのおかげで随分と元気をもらいました。

しかしながら、撮影に出られない悲しさから、「もう手放そう」と思ったこともあります。

でも、どうしてもできなかった。もはや自分の半身みたいなものでした。

 

相棒は今日も、防湿庫のなかで待っています。

好きなことに遠慮せず生きていけるその時を。

 

 

 

 

 

[ Category:Canon etc. FUJIFILM | 掲載日時:20年09月11日 12時00分 ]

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