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【11/30はカメラの日】瞳を捉えるオートフォーカス

【11/30はカメラの日】瞳を捉えるオートフォーカス

瞳AFの技術が発達した今、人物撮影やペットなどの動物撮影のハードルが非常に下がり、誰でも簡単に正確なピント合わせが可能になりました。
今となっては当たり前になってきている瞳AF機能も、カメラの歴史の中で語っていくと、非常に歴史の浅い機能です。

便利な瞳AF技術の前身として挙げられるのが顔認識AFです。
初めて搭載されたのは15年前、2005年に発売されたNikonの「COOLPIX 7900/7600/5900」でした。
2005~2010年あたりはコンパクトデジタルカメラの黄金時代。
当時顔認証AFは画期的な技術であり、主流メーカーはこぞってこの機能をデジタルカメラに搭載していきました。


その後6年の月日が経ち、2011年に発売されたオリンパスの「E-P3」に初めて瞳AFが搭載されることとなります。
しかしながら、コンパクトカメラやマイクロフォーサーズのセンサーは被写界深度が深く、顔認証AFでも十分だったことからあまり注目されることはなかったようです。

その瞳AF機能の真価が発揮されたのが、2013年に発売されたSONY 「α7」です。
35mmフルサイズセンサーを搭載し、被写界深度が浅く瞳にピントが合わせずらい環境でもピタっと瞳にピントを合わせられる瞳AF機能は、非常に重宝されました。
その後日進月歩で進化を遂げ、ピントの精度が上がるだけでなくAF-C(コンティニュアスAF)でも瞳にピントが追従するようになり、ミラーレスカメラの看板機能の一つとなりました。

現在では各社最新型のミラーレス機には瞳AFが搭載されており、定番機能となっています。
ここではNikon Z7を用いて瞳AFを使用した撮影シーンの動画をご紹介いたします。

瞳AFを使ったことがない方は、是非ご覧ください。

初めて瞳AFが搭載されたマイクロフォーサーズ機。
現在ではF1.2大口径レンズなどが数多く発売され、瞳AFの必要性は当時と比べて格段に上がりました。

Olympus OM-D E-M1 Mark III 【OLYMPUS】Always, OLYMPUS Ver. OM-D E-M1 Mark III より

 

 

APS-Cセンサーを搭載したミラーレス機は各社様々な機種を発売していますが、Canonが瞳AFを始めて搭載したのは「EOS Kiss M」でした。

エントリー機に最新技術を初搭載するのは、Canonならではかもしれません。

家族を簡単に撮りたい!そんな要望に応えた「EOS Kiss M」は大ヒットしました。

 

Canon EOS Kiss M  【Canon】EOS Kiss M レビュー エントリー機の名前を冠した最新鋭ミラーレスの実力 より

 

 

フルサイズ機の雄と言えばソニー。

AF性能は他社を牽引し、瞳AFの知名度が広く広まったのもソニー ミラーレス機の功績と言っても過言ではありません。

特に第三世代である「III」シリーズは瞳AF性能が格段に進化し、ポートレート撮影のゲームチェンジャーとなりました。

 

SONY α7III  【CarlZeiss】Batis 40mm F2 CF & Batis 135mm F2.8 冬のポートレート より

 

SONY α7RIV 【SONY】α7RIV:第4世代の真価 × 瞳AFでポートレート撮影 より

 

その後、更に瞳AFは進化していきます。

ソニーは2019年の春、動物に対応した動物リアルタイム瞳AFを開発、実装に至りました。

筆者もペットを飼っており、この機能には度肝を抜かれたことを鮮明に記憶しています。

 

動いている動物の瞳にピントが合う夢のような機能、α7IIIでの動物リアルタイム瞳AFの撮影動画です。

今まで撮影で苦労していた走っている姿の撮影も、シャッターを押すだけで簡単に撮れてしまうのです。

 

SONY α7III(動物リアルタイム瞳AF) + SEL100400GM
向かってくる姿を連写してみると…。
SONY α7III(動物リアルタイム瞳AF) + SEL100400GM
SONY α7III(動物リアルタイム瞳AF) + SEL100400GM
連写した全ての写真が、目元にばっちりピントが合っています。今となっては当たり前の機能ですが、少し前までは至難の業。
プロがプロ用のカメラを使っても難しい撮影を、いとも簡単に行えるようになりました。
今ではSONYだけでなく、NikonやCanon、OlympusやPanasonicも動物瞳AFに対応。
更には難しいと言われてきた鳥にも反応する瞳AFが各社から発表、搭載され始めました。
元々ハードルが高かった野鳥撮影が身近な存在になり、ユーザーは大歓迎かと思います。
今後もさらに進化していくであろう瞳AF機能、これからどのように進化していくのでしょうか。
更なる飛躍が楽しみで仕方がありません。

[ Category:etc. | 掲載日時:20年11月29日 13時25分 ]

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