【Canon】 EOS R で遊んでみた! その3
その3 ライカRレンズで再び新宿御苑を通勤してみた
前回の掲載からちょっと日を開けてしまいました。
その間、特にさぼっていたというわけではなく、写真は撮っていたのですが文章作成が捗らず現在に至ったと…… すみません、やっぱりさぼっていました…
休載(?)中に Canon から待望のフルサイズ ミラーレス第2弾として EOS RP が発売され、フルサイズ ミラーレスカメラ市場もだいぶ賑やかになってきました。
その EOS RP 発売直前に、他のスタッフとともに、EOS R にアダプターを介してEFマウントレンズや他メーカーマウントのレンズを装着して撮影した写真をブログ掲載しました。
そういえば ライカRマウントレンズで撮影した写真が他にもあったなぁ、とその時ようやく思い出し、今回のブログ掲載になりました。
というわけで、撮影は少し前のものです。 「EOS R で遊んでみた! その1」でライカMマウントレンズを装着しての写真と比較してみてください。
今回使用したレンズは、ズミクロン R50mm F2 (3-CAM)・エルマリート R24mm F2.8 (2-CAM)・マクロエルマリート R60mm F2.8 (2-CAM)の3本です。
以下、先に挙げた EOS RP 発売直前ブログで書いた内容から抜粋。
ライカのRマウントレンズは、1965年発売のライカフレックスI型から2002年発売のライカR9まで続いたライカのフィルム一眼レフカメラに装着可能なレンズです。
同じ焦点距離・絞り値のレンズでも、ほとんどのもので外観の形状が大きく新旧2タイプに分かれます。 旧型はその形状から、よく「先細タイプ」などと呼ばれています。
また時代によって、ボディに連動するレンズ内のカムの形状が異なったり、電子接点(ROM)が必要になったりと、Rシリーズのカメラの中でも使えるレンズ使えないレンズが存在し、結構複雑でした。
当時から「ライカの一眼レフ機は壊れやすい」とか「修理が大変」といった芳しくない評判が先行し、レンジファインダーM型カメラに較べ、人気は一段も二段も低いものでした。
R9が製造終了になってからは、なおのことその傾向が増し、Rマウントレンズの人気も下降の一途をたどっていました。
ところが、ミラーレス機の登場により、レンズマウントアダプターの存在がカメラユーザーに広く認知されだすと、「Mマウントレンズより優れている」なんて評判も現れ、一気に人気上昇。 最近では市場に出回る数がめっきり減ってしまいました。
とまぁ、前置きはこのくらいで…
EOS R と上記3本のレンズを、さすがに通勤鞄には収まらないので別にカメラバッグを用意し、両肩に荷物をぶら下げ、いざ出勤!
再びの新宿御苑です。
入園料200円でこの広くて美しい庭園を自由に散策できるのですから、本当に日本は良いところです。 最近外国人観光客に大人気なのも納得です。 本気で通勤コースに入れたいくらいです。
EOS R + ライカ ズミクロン R50mm F2
さかのぼること1月下旬。 空気はひんやりと冷たいですが、日差しは暖かく、澄んだ青空。
JR千駄ヶ谷駅から徒歩4分ほどで新宿御苑 千駄ヶ谷門に到着。
開園からそれほど時間が経っていず、入り口やその先の広場もほとんど人のいない状態。 貸し切り感満点で気持ちいいです。
EOS R + ライカ ズミクロン R50mm F2
まずは、ズミクロン R50mm F2で。 スカッと晴れ渡った空の青さを表現できました。 寒さは伝わりませんが…
せっかく人も少ないことだし、すかさずエルマリート R24mm F2.8に交換。
EOS R + エルマリート R24mm F2.8
「EOS R で遊んでみた! その1」でも同様の風景をエルマリート M28mm F2.8 で撮影しましたが、その時には周辺部、特に青空の部分に色かぶりが発生していました。
レンズのマウント部からセンサーまでの距離(フランジバック)が短いレンジファインダーカメラ用のレンズをミラーレス機で使用すると、特に広角レンズ使用時に周辺光量落ちや色かぶりが発生しやすくなります。
一眼レフカメラでは、レンズとセンサーの間にミラーが存在する分フランジバックが長く、そのレンズをミラーレス機で使用してもこのような症状が現れることは少なくなります。
EOS R + エルマリート R24mm F2.8
細い枝も細密に表現されています。 最新レンズならもっと眼に痛いくらいの高解像な画になったでしょうが、オールドレンズ好きとしてはこのくらいの柔らかさがちょうどよいです。
続いて、マクロエルマリート R60mm F2.8 を装着。
EOS R + マクロエルマリート R60mm F2.8
ピント面からなだらかにボケてくれました。
EOS R + マクロエルマリート R60mm F2.8
花びらの部分、白が飛びすぎず、模様がちゃんと出ています。
EOS R + ライカ ズミクロン R50mm F2
少し離れたところの花を今度は50mmで。 こちらは少しモヤモヤしたボケになりました。
EOS R + エルマリート R24mm F2.8
前回ほとんど同じ構図をエルマリート M28mm F2.8 で撮影しましたが、その時は青空がかなり紫がかってしまいました。
前回の撮影が11月初め。 まだ紅葉シーズン前でどの木々も緑の葉をつけていました。 その中を外国人の母子が手をつないで歩いていて、とても絵になる情景でしたが、今回はなんとも寂しい雰囲気に…
とはいえ、外国人のなんと多いこと。 すれ違う人達のほとんどが外国人観光客でした。 その中をビジネススーツにコートを羽織り、両肩にバッグを提げ、カメラを手にしたおじさんがひとり… みんなに奇異の眼で見られていました。
EOS R + マクロエルマリート R60mm F2.8
地面に見慣れぬ木の実?が… 周囲にもいくつか落ちていたのですが、どの木のものだか特定できず…
バックが面白い感じにボケ、実が浮き上がるように撮れました。
EOS R + エルマリート R24mm F2.8
再び広角に付け替えて。
本当に澄んだ気持ちのよい空です。 寒かったけど…
この大樹は新宿御苑のシンボルツリー的な存在。 何度も撮らせていただきました。 絵になります。
EOS R + エルマリート R24mm F2.8
EOS R + エルマリート R24mm F2.8
EOS R + エルマリート R24mm F2.8
根元から徐々に離れての撮影。 ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンドツリー。
…なんて撮影を楽しんでいたら、またしても時間が… 忘れかけていましたが、通勤途中でした…
最後にもう一度50mmで。
EOS R + ライカ ズミクロン R50mm F2
前ボケを大きく入れてみました。 バックは少し流れるような感じに。
EOS R + ライカ ズミクロン R50mm F2
急いで新宿門に向かう途中、ふと足元を見ると… 靴が砂ぼこりで真っ白に。 これから仕事なんですが…
EOS R + ライカ ズミクロン R50mm F2
そして新宿門。 冬の朝ということで人は少なめでした。 桜の開花した今の時期は、もうかなりの人出でしょう。
この後、会社のロッカールームで靴の汚れを落とし、一生懸命お仕事しました。
さて、EOS R ですが、ファインダーの見えがとても良く、レンズマウントアダプターを介したマニュアルフォーカスでの撮影でも気持ちよくピント合わせができます。
電源OFFにすればセンサーの前に幕が下りるので、今回のような頻繁なレンズ交換も安心しておこなえます。
本当に撮影が楽しくなるカメラ… 楽しすぎて、通勤時には危険なカメラです。 やっぱり、お休みの日に楽しむべきかもしれません…
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