Canonの中で「5」は特別輝きを放つ数字。
デジタルカメラでのその系譜は、フルサイズ機として圧倒的な低価格を実現したEOS 5Dから始まり、一眼動画の新時代を切り開いたEOS 5D Mark II、全性能をブラッシュアップしたMark III、熟成のMark IVと着実に進化していきました。
そうして全ての時代で多くのカメラユーザーを魅了してきた「5シリーズ」は、Canonの中核をなす機体として、なくてはならないものとなったのです。
2020年、満を持して登場したEOS R5。
5Dシリーズを大きく超えるハイスペックなカメラの登場によって、世界は沸き立ちました。
Canonの「本気」を感じられるミラーレスは、発売以来ベストセラー機として君臨し続けています。
EOS R5 Mark IIも発売され注目も高まる中で、R5の魅力を語ります。
・・・
実は、普段から使用しているカメラメーカーはNikonです。
そのため、「R5の魅力を教えてください!」と言われても人から聞いた話や調べてみて凄いな!と思ったことばかりで
自分の言葉としてはまだ実感したことがありませんでした。
しかし、一度使った人からはR5は凄いと聞くばかり。
百聞は一見に如かずともいいます。一度じっくり使ってみようと思い、R5を持って撮影に出かけてみました。
今回、R5と一緒に使ったレンズは「RF50mm F1.2L USM」です。
普段から、ズームレンズよりも単焦点レンズの方が好みでその中でも一番見たままに近い画角で撮影できる50mmが好みです。
また、Canonのレンズ名の中に「L」と入っており、レンズ鏡筒部に赤いラインが一本走っているものは「Lレンズ」と呼ばれ描写性能と操作性能両者において高い性能を誇るレンズとなっています。
F1.2ということもあり、気になるのはボケ感です。
葉にピントを当てて背景をしっかりぼかしました。とろけるようなボケが広がっています。
このボケはポートレートで映えるのではないかと思い、道端で物思いにふけっていた河童にピントを合わせてみました。
思った通り、背景がしっかりとボケてくれました。まるで河童が取り留めのないふわふわとした考え事をしているかのようでした。
また、河童を撮影しながら感じた点はR5のファインダーが見やすいということです。
R5のファインダーはとにかく見やすく、視界に映るままの色味でファインダー撮影が出来ました。
ファインダーのドット数は約576万。ドット数がすべてではありませんが、クリアな見え方も納得できます。
R5の特徴は、有効画素数約4500万の高画素モデルであるということです。
道を歩いていると、小首をかしげてこちらを見ていた鳩に出会いました。可愛らしさに思わず一枚撮らせてもらいました。
しかし、50mmの単焦点レンズということもあり、少し鳩が遠くなってしまいました。
もっと鳩に近寄りたいのですが、びっくりさせてしまうと飛び立ってしまうかもしれません。
少し考えて、高画素を活かして撮影画像をクロップしてみることにしました。
ボディ内のメニューからクロップを行います。撮影した時にすぐ処理が完了するため、簡単にクロップが出来ました。
鳩にフォーカスしてクロップを行いましたが、画像を見ても画質の乱れは感じられません。
もう少しズームがしたい、被写体にフォーカスしたい、そんなあと少しの願いを叶えてくれる痒い所に手が届く頼もしいカメラだと思いました。
冒頭の話に戻りますが、普段はNikonを使用しています。
なぜ、Nikonを愛用しているのかと言えばNikonの出す鮮やかで濃い色味が好きだからです。
そのため、R5を使ってみようと思った時にこのような思いがありました。
「AFは確かに速いと聞くけど色味はNikon好きの私には合わないのではないのか?」
カメラの色味を見たい時に、一番に撮影するのは青空と決めています。
青に一番メーカーの出す色の特徴が出るような気がしているからです。
小さい本屋さんの看板を見つけたので若干オーバー露出を取り撮影します。
この日はまだ夏が尾を引く残暑の厳しい日でしたが、抜けるような青空となりました。
Nikonであればもう少し色が濃く、青がしっとりと描写されるものですが、R5は水彩画のようなクリアな描写です。
以前から、Nikonは建物や風景写真が得意でCanonは人物写真が得意だと言われることがあります。
今、NikonとCanonの両方を使って考えてみました。
私の印象の話にはなってしまいますが、Nikonは黒の画用紙をベースに色を乗せているのに対し、Canonは白の画用紙をベースに色を乗せているように感じます。
そのため、Nikonはどちらかと言えばしっとりとした色の濃い描写で、深々とした黒が持ち味です。
対してCanonはクリアな抜けるような明るい色味です。人の肌が映えるのもうなずける明るい色味が持ち味です。
どちらが悪い、ということではなく好みがどちらかというお話になります。
Nikonの色味が好きな私ですが、Canonのクリアな色味はポートレートやテーブルフォトで使ってみたい色だと思いました。
Canonのクリアな色味ですがアンダーにして撮影したらどうなるのかが気になります。
味のある和菓子屋さんの和傘を見つけたので、露出を下げて撮影しました。
暗めにしてもスッキリとした描写はそのままに深みのある赤になっています。
明るめにしても暗めにしても人気の高いCanonの色味が味わえます。
【ISO100】
さて、次に気になったのは高感度耐性です。
休憩と合わせて入ったカフェで、シュークリームを被写体に様々なISO感度で撮影しました。F値は全てF9で統一しています。
まずは、最低ISO感度であるISO100。言わずもがな、ノイズもない綺麗な描写です。
やはり白が輝くように描写されとても美味しい写真が撮影出来ました。
また、高感度耐性から一度離れてみてみるとF9で撮影したこともあり、こちらはシャッタースピードが1/8で撮影しています。
特段手ブレしないように、という意識はせず背面液晶を見ながら撮影しました。
それでも手ブレが起こっていることはありません。R5は5軸の手振れ補正を搭載しています。
今回使用したレンズには手振れ補正機能が搭載されていませんでしたのでまぎれもなくボディ内手ブレ補正の実力となります。
強固な手ブレ補正は様々な撮影シーンで活躍してくれるに違いありません。
【ISO400】
【ISO1600】
【ISO12800】
さらにISO感度を上げていきました。
ピントを当てているシュークリームのクリームはISO感度を上げてもしっかりツノが立っていて美味しいまま撮影出来ています。
ISO12800となると、背景のボケにはノイズが出始めていますがシュークリーム部分では目立っておりません。
【ISO51200】
最後に最高ISOであるISO51200で撮影を行いました。
背景部分やナイフとフォークにはノイズが出ています。
PCで見るとはっきりノイズが出てしまっていますが、スマホでは拡大して確認できる程度となっていました。
明るい昼間の店内でもノイズが発生しているため夜間でのノイズが予想されます。
そのため、使用はISO12800までがノイズが少なく使いやすいのではないかと思います。
R5を使ってみながら考えたことは、普段使っているNikonのカメラとは操作性や見た目の違いの他に色味で個性が分かれる、ということでした。
色味の他にもAF性能は優秀で狙った被写体は間違いなく認識してくれます。
グリップもしっかりホールドされて無理なく握ることが出来ました。
クロップも高画質のまま出来るため、撮影の幅も広がります。
どんな使用用途で持ったとしても、極上の撮影体験を提供してくれるのがEOS R5の魅力ではないかと思います。
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