【Canon】R SYSTEM ここがポイント
キヤノンから満を持して登場したフルサイズミラーレス機 EOS R
そして同時に発表されたのがRFマウントレンズ群です。
EFレンズと同じ大口径54mmを伝承しつつ、レンズ設計の自由度を飛躍的に向上させるショートバックフォーカスを新たに採用。
今までミラーがボトルネックになりマウント面より短くする事が出来なかったバックフォーカス(レンズ最高端から焦点までの距離)でしたが、ミラーレス化することで大幅に短くすることに成功しました。
その結果として、大口径レンズや広角レンズを筆頭に光学系の設計の自由度が上がり、様々なレンズの実用化が可能になります。
上に掲載されている写真は先日発表されたRF 28-70mm F2Lで撮影されたものです。
光学性能を突きつめて開発された本レンズは、開放から非常に高いシャープな描写力、滑らかなボケ味、そしてF2通しの大口径レンズでも手持ちでも撮影が出来る軽量性を兼ね備えたスーパーレンズです。
このF2通しの標準ズームレンズはEFマウントで設計するとレンズが巨大化し、実用化できなかったものでしたが、RFマウントの特徴であるショートバックフォーカスを活かすことで実用化が可能になりました。
このように、今まで決して実現することが出来なかったレンズを生み出すことが出来るのがRFマウント最大の強みです。
今回発表されたRFシリーズレンズで特徴的なレンズがこのRF 35mm F1.8 MACRO IS STMです。
ハーフマクロと言えば50mmマクロが一般的ですが、35mmという焦点距離を選択したのは本体との大きさのバランス、気軽にカメラを持ち出してスナップ撮影を行う事を想定してのことでしょうか。
寄ってよし、離れてよしの万能レンズに仕上がっています。
STM搭載なのでフォーカス音で気が散ることなく撮影に集中できAFも高速。
EOS Rに搭載されている4K動画の撮影にも適しています。
更にハイブリットISを搭載しているのでマクロ撮影時でも抜群の安定性を実現しているのも大きなポイント。
光学性能も抜かりなく、非常にシャープで立体感のある描写をしてくれる期待値の高いレンズです。
そして、フルサイズ機の定番レンズとして長らく君臨している24-105mm F4Lシリーズ。
こちらもRFマウントとして光学性能を一新、新たな定番レンズとして生まれ変わりました。
画質重視より便利ズームのイメージが強い24-105mmF4L系、ボケ味やシャープさが物足りないと言われることがありますが、本レンズはその不安を払拭する描写力を備えています。
開放から非常にピントがシャープでありながら、ボケ味も単焦点レンズを彷彿とさせる綺麗で滑らかな描写となっており、どんな場面でも活躍するオールラウンダーレンズに仕上がっています。
勿論光学性能だけでなく、操作性も大幅に向上。
静かで高速AFを可能にしたナノUSMをLレンズで初搭載、手振れ補正(IS)もEOS Rボディとの連携を行うことで5段補正を達成しています。
Canonの手振れ補正には定評がありましたが、5段手振れ補正搭載でより一層の効果が期待でき、手持ち撮影で行える作品の幅が大きく広がることでしょう。
レンズコーティングは先日発売されたEF70-200mm F2.8L IIIで採用されたASC技術を本レンズにも実装。
強い光源が入る野外日中の撮影や、夜景撮影で気にしてしまうフレアやゴーストを徹底的に排除。
いつどんな場面でも安心して撮影が出来るハイレベルなコーティングは、使い勝手の良い本レンズとの相性抜群です。
今回新たに加わったCanon RFシリーズ、今後のレンズラインナップに期待が膨らみます。
次回はカメラ本体 EOS Rの魅力に迫ります。
↓発売日以降は品薄になる可能性がございますので、お早目のご予約をお勧めいたします↓