【Canon】TS-Eレンズと遊ぶ
TS-E17mm F4L
TS-E24mm F3.5L Ⅱ
TS-Eレンズ・・・
聞いた事や見た事があっても実際に使って写真を撮ったことがある読者の方は少ないのではないでしょうか。
TS-Eレンズとは、キヤノンがラインアップしているティルト・シフトレンズの名称であり
遠近感とピントの合う範囲をコントロールできる、アオリ機構を搭載したレンズです。
オートフォーカスの機能は無いのでピントは全てマニュアルでフォーカスします。
故に三脚を据えて撮影するのが好ましいレンズです。
筆者は今回この2本のレンズを使うまではTS-Eレンズとは無縁なものでした。
一般的に建築写真のイメージが強いTS-Eレンズですが、どのような写真が撮れるのでしょうか。
まずはTS-E24mm F3.5L Ⅱからご覧ください。
紅葉真っ盛りの昭和記念公園(立川市/東京都)
立川口に近い有名な銀杏並木です。
シフト機能を使って木々を垂直に補正しています。
一般的な広角レンズでは遠近法により写真上部にむかって被写体が窄まって写りますがそれを見事に緩和しています。
こちらはシフト機能とティルト機能を組み合わせてピント面が右上から左下方向に来るようにしています。
続いてTS-Eレンズといえば・・・の「建築写真」
1925年(大正14)郊外住宅地の一つである大田区田園調布に建てられた住宅の復元された室内。
こちらの洋間の魅力である白い窓枠に対して垂直になるようにしました。
壁面の浴場背景画や浴室を隔てている壁のタイルと垂直になるようにしています。
こうすることによって室内空間が歪むことなく普段目にしているままの画を写すことができています。
いずれも江戸東京たてもの園(小金井市/東京都)にて
場所を変えて都心の高層ビル群へ
水平垂直、歪んだものがないのは非常に気持ちがいいです。
この様に表現できるのはTS-Eレンズならではです。
続いてTS-Eレンズといえば・・・の「ジオラマ風写真」も楽しめます。
逆ティルトでは想像を超えるほどのぼかしが非ピント面に発生しますので、
風景写真がまるでミニチュアを撮ったかのような仕上がりになります。
緻密な模型を見ているかのような東京駅と丸の内中央口周辺をご覧ください。
いずれもJPタワー KITTE屋上庭園(千代田区/東京都)にて
今年は7年ぶりに表参道全域で点灯している表参道イルミネーション。
24mmより広角なTS-E17mm F4Lで切り撮ってみました。
TS-Eレンズを使うことにより、木々や建物は空に向かって歪みが無く配置されています。
装飾された欅は150本、12月25日(月)まで点灯しているので足を運んでみてはいかがでしょうか。
紅葉とイルミネーションのコラボが実現。
いずれも表参道(港区、渋谷区/東京都)で撮影。
いかがでしたでしょうか。
筆者は今回2本のTS-Eレンズを使い、
TS-Eレンズの魅力に惹き込まれてしまいした。
まだまだ奥の深いTS-Eレンズ・・・
読者の皆様もいかがでしょうか。
フォトショップで補正するのではなく敢えて機械的に!
また、12月22日には新たに3本のTS-Eレンズの発売が決まっており、非常に注目です。
新たにラインアップされるレンズは、
TS-E50mm F2.8L マクロ
TS-E90mm F2.8L マクロ
TS-E135mm F4L マクロ
の3本です。
近々に試してみたいと思います。
※写真は全てAdobe Lightroom Classic CCで露出等を補正しています。
尚、カメラレンズの特性によって生じる歪みを補正することはしていません。
▼今回の使用したはレンズはこちら▼
|