【Carl Zeiss】ハーフマクロで楽しむ初夏
これからの季節、暑さの苦手な筆者は、憂鬱な気分になりがちですが、植物を見ると癒やされて少し元気になります。
6月中旬頃に癒やしを求める散策に出かけました。
お供に選んだのは、「Carl Zeiss Makro Planar T* 50mm F2 ZF.2」、カメラは「Nikon D750」です。
初夏をテーマに、まず思い浮かべたのは、紫陽花でした。
紫陽花も様々な種類があり、割と長い期間楽しめる花です。筆者が訪れた場所でも、まだ咲いていない紫陽花がありました。
滑らかなボケが心地良く、開放付近で撮影してしまいます。
また、紫陽花は土のpH度によって色が変化する花ですが、そういった個性を考えながら撮影するのも面白いです。
今回は、夏日の様によく晴れた暑い日でしたので、日陰を求めて歩いていました。
大きな木の影に入ったときに、ふと上を見上げて見えたのがこの景色。
葉に光が差し込んでいるところとそうでないところ、異なる緑の美しいグラデーションが目に入り、シャッターを切っていました。
更に日陰を求めて小さな森の中へ。
標準画角なので引いた画も申し分なく、コントラストの高い場所も丁寧に写し出します。
切り株に格子状の切れ目が入っていて、不思議に思い調べたところ、早く腐朽するための処理のようです。
ここまで処理しないと腐らないのだと“植物の生命力”を感じます。
最後に、見頃は過ぎていましたが、薔薇もまだ咲いていました。
光の透ける描写では、光の捉えどころが絶妙で空気をも写すと言われる Carl Zeiss の力を感じます。
「Carl Zeiss Makro Planar T* 50mm F2 ZF.2」は50mmという標準画角、ハーフマクロだからこそ寄ってもいいし、
引いて風景やスナップなども撮影しやすいレンズです。
1つのレンズでどちらも叶えられるのはこのレンズをおすすめ出来る大きなポイントです。
マニュアルフォーカスな点も、花の様に動きのないものであれば、じっくり向き合って撮ることができるのでさほど気になりませんし、
何よりピントを自分で決められるのが、表現の幅が広がり面白いと思います。
被写体とじっくり向き合って撮影をしたい時、是非試してみていただきたい1本です。