
明るく抜けの良いレンズは一眼レフカメラの透き通ったファインダーで味わいたいと思います。
今回はNikonの一眼レフカメラで中望遠域のレンズを楽しむため「Nikon D750」と「Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZF.2」を用意しました。
「Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 ZF.2」はCarl Zeissのレンズの中でもF1.4と明るいレンズの代表格でもあり、ポートレート用レンズとしての代名詞ともいえるレンズになります。
キレる描写と柔らかなボケが被写体を浮かび上がらせ、立体感を感じさせます。
このレンズはポートレート用レンズの古典ともいわれ、シャープネス、ソフトフォーカス、コントラストを効果的に操ることができます。
開放絞りで被写界深度はとても浅いので印象的な表現を得るのに向いており、多くのカメラ愛好家にも精緻な描写を評価されているレンズにです。
そもそも85mmという画角は歪みのない描写とピント面にあたる部分のシャープで精細な描写と、前景後景が自然に柔らかなボケと共に映し出されていくので、被写体を景色の中から浮かび上がらせるにはとても向いているかと思います。
夕景を求めてぶらりと訪れた、この沼辺のようなのどかな景色を映し出すのにも向いております。
沼辺の公園のふちに沿い散策しながら見かけた光景を写し取っていきます。
マニュアルレンズとして心地よいぬめり感のあるピントリングの感触が楽しめるこのレンズですが、ゆったりとあたりの景色を楽しみながら、時間をかけてじっくり撮影を楽しむのにとても良いレンズなのかと思います。
移動する被写体に合わせて撮影するにはあまり向いているとは言えないのですが、被写体の動きを予測しながら合わせていけばある程度までなら躍動感のある動きのある被写体もとらえることはできます。
レンズの中でもポートレンズとして代表的なレンズですが、開放絞りにおける素直なボケ味と、絞り込むことによる精緻な解像力を撮影意図により多彩に使い分けることにより散策などに持ち出して、日常を印象的に切り取るにも良いと思います。
明るいレンズを光学ファインダーでのぞきながら撮影を楽しむのは思いのほか楽しいものです。
ミラーレス全盛の時代になりましたが散策しながらカメラを構え光学ファインダーをのぞきながら、じっくりと構図を決めていくのもなかなか良いかと思います。
「Nikon D750」はフルサイズセンサー搭載で画素数も約2400万画素となるので、日常的に撮影するには現在の性能でも十分であり高感度についてもISO100~12800ですので、日常的な散策の範囲であれば問題になることもなく、ある程度暗く厳しい環境でも気にせず使用できるほどの性能は備えているかと思います。
これからフルサイズセンサーでデジタルカメラを始めてみようという方にはコストパフォーマンスもよく、歴史も長く豊富にレンズ群を楽しめるこの機体はお勧めできるかと思います。
夕景の沈みゆく陽の光に照り輝く水辺を背景を切り取ってみます。
Carl ZeissのTスターコーティングの信頼性は高くフレアコントロールが高いレベルで対策されており、強い光の反射にも耐性があるのが見えるかと思います。
Nikonでフルサイズを始めてみたい方にも是非お勧めしてみたい組み合わせと楽しみ方です。
何気なく散策に出るときにはマニュアルレンズでじっくりと楽しみながら周囲の光景を切り取ってみてはいかがでしょうか。