【CarlZeiss】潮風とBatis 40mm F2 CF
潮風を感じたくて横浜へ向かった。
装着したレンズはBatis 40mm F2 CF。一枚目に撮ったのは白い巡視船。大きな船の横で、小さなゴムボートが波間を進んでいく。
空を見上げると赤レンガ倉庫と建設中のビルが見える。刻一刻と変わる時の中で、完成したビルが風景に溶け込むのは、何年後のことだろうか。
大桟橋には大型客船が止まっていた。これから長い旅に向かうのか、それとも長い旅を終えてきたのか。遠くからではわからない。
リズミカルに並ぶオブジェを横浜税関の建物が見下ろしている。かつてここには、貨物列車や荷物が行き交っていた。クイーンの塔は、街の変貌を想像していたのだろうか。
小さい船が何隻か止まっていた。観光用の船や警戒船などが波に揺られながら静かに過ごしている。なんとなく落ち着くこの場所を来るたびに写真に収めたくなるのはなぜだろう。
横浜の街は何かが変わり続ける一方で、昔から変わらない何かがそこにある気がする。だからこそ、何度も足を運んでしまうのだと思う。
Batis 40mm F2 CF。標準よりは広く、広角よりは狭い。絶妙な画角が目的のない散歩にはうってつけだ。
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