filmed by Kodak TRI-X 400
私が愛用しているフィルムカメラ。その名は「CONTAX」。
そのコンパクトフィルムカメラであるT2を持ってモノクロスナップを撮ってきました。
↓ 本日ご紹介するMAP TIMESで使用した機材はこちら ↓
CONTAX (コンタックス) T2
FUJIFILM (フジフイルム) ネオパン 100 ACROS II 135/36枚撮り
Kodak (コダック) TRI-X 400 135 36枚撮り
さて、ここで簡単にではありますがT2について紹介させていただきます。
T2の発売は1990年。CONTAX_Tシリーズ(コンパクトカメラ)の2世代目として誕生しました。
この時代の日本はバブル期の終わりに差し掛かった頃でしたが、各カメラメーカーからは高級コンパクトカメラがこぞって発売されていた時期でもありました。
その代表格でもあるT2は外装にチタンを配し、ファインダー窓にはサファイアガラス、そしてシャッターボタンにも多結晶サファイアを採用するなど豪華な作りで世の人々を魅了しました。また、デザイン面でも初代のTでタッグを組んだPorsche Designの系譜を基に、フラットなデザインを基調としたシンプルなボディにまとめられ、肩周りにはスッと切り落とされた独特の切り込みが入っていたりと、近未来を予感させるプロダクトとして当時の注目を集めました。
さらにレンズには定評があるCarl Zeiss社製のSonnar T*38mm f2.8を搭載し、カタログ上のスペックだけでは語ることのできないなんとも味のある写りをします。
レンズの描写力を的確に言い表せない私自身の語彙力、表現力の無さはさておき、兎にも角にも他のレンズでは表現できないような光のとらえ方をするという点がこのレンズの最大の特徴です。
また、T2からAFが採用されたことでカメラ初心者の方でも気兼ねなく手軽に撮影を楽しめるようにもなりました。
このように、CONTAXは made in japan × designed in germany の力の結集であり、そのCONTAX_Tシリーズの中でも今もなお絶大な人気を誇っているのがT2というカメラなのです。
filmed by FUJIFILM NEOPAN ACROS Ⅱ
filmed by FUJIFILM NEOPAN ACROS Ⅱ
filmed by Kodak TRI-X 400
filmed by FUJIFILM NEOPAN ACROS Ⅱ
filmed by Kodak TRI-X 400
filmed by FUJIFILM NEOPAN ACROS Ⅱ
filmed by Kodak TRI-X 400
最後にT2は、AF時にピントが飛んでしまう、いわゆる「中抜け」があったり、シャッタースピードの限界が1/500秒だったり、最短撮影距離が70cmだったりとお世辞にも使い勝手の良いカメラだとは言えません。
しかしながら、今もなお人気が絶えない理由として、ハマった時に物凄く良い絵を叩き出してくれる描写力にあると思います。
T2を使っている方にとってはお馴染みかもしれませんが、現像から上がってきた写真を見ると良い意味でハッとさせられることが暫しあります。
一言で言うと、T2の魅力は操作系などのウィークポイントをも凌駕する豊かな描写表現です。
今回のモノクロ撮影でもT2独特の光のとらえ方が随所に見られ、改めてその表現の幅の広さに関心させられました。