【etc】聖地巡礼に向いているカメラ・レンズを考える
CanonCanon PowerShot seriesOM SYSTEM / OLYMPUSOM SYSTEM ズームレンズSONYα7Cいまカメラとできることカフェ/グルメ
ドラマや映画の舞台となった場所をめぐる“聖地巡礼”。
昨今密かなブームになっておりますが、その際使うカメラは何が向いているのでしょうか。
ほとんどの方はスマホで撮影していると思いますが、「こだわって撮りたい」という方もいるかと思います。
そういった場合はやはりカメラの出番ですが、あまり大きいものは機動力が下がるので向いていません。
じゃあコンデジが良いのかと言うと、レンズ交換式のメリットも捨てがたい。
今回は私の経験から、何が向いているのかを考えます。
その1:全体的な「場」が大事な場合
例えば有名な武将が戦った平原や、登場人物にゆかりのある地など、場所の詳細な座標が定まっていない場合にはまずお気に入りのカメラであることが大切だと思います。
理由は、「構図や露出が制限されない為、自分の裁量で良い写真を撮れる。ならばモチベーションがあがる好きな機材が一番」だと考えたからです。
こういった場所の場合、広大な範囲を歩き回る必要があることも多いのである程度のコンパクトネスは必要になるでしょう。基本的には自分の体力と相談し、妥協点を割り出せれば問題ありません。
海や山に行くなら、防塵防滴かつ軽い機体が一応お勧めです。
その2:ごく限られた狭い所の場合
(この写真は灯台の上から撮りました。狭い螺旋階段を上り、暴風の吹き付ける展望ゾーンに行く必要があるためかなり難儀なところです)
室内や柵の中、足場の悪いところなどは超広角を内蔵したコンデジがあれば言うことはありません。
選択肢がかなり少ないのですが、例を挙げるなら
Canon (キヤノン) PowerShot SX70 HSでしょうか。こちらは35mm換算21mm~1365mmという驚異的なズーム幅を実現。これだけあれば撮れないものはまずありません。
劇中と同じ構図の写真を撮りたい場合には最強の味方となるでしょう。
(35mm換算24mm始まりのズームレンズを搭載したコンデジは、画質が優秀なものが多いので、SONYのRX100シリーズ等もお薦めです。しかし「あと少し」引けない時にこの3mmが大きな差となります。)
その3:劇中とほぼ同じ(もしくは寸分違わぬ)構図の写真が撮りたい場合
これは文句なしに一番大変です。実際の映画やドラマは勿論プロが撮るので、「重い、大きい」と言ったことは度外視し沢山の機材を運用します。
それをそっくり真似するのですから、こちらとしても用意するものが増えてしまいます。
フルサイズ機に16mm始まりのズームレンズがあるとやれることの幅が広がるので、出来れば1本持ちたいところです。(筆者はこの2枚の後、星座のくじら座も狙ったので装備は行商人クラスになりました。)
出来ればフルサイズで16~300mm位までカバーしておくと、現地に着いた後の不測の事態に備えられます。
可能な限り軽さと高画質を追求したお薦めは…
SONY (ソニー) α7C ボディ ILCE-7C ブラック
TAMRON (タムロン) 17-28mm F2.8 DiIII RXD/Model A046SF (ソニーE用/フルサイズ対応)
TAMRON (タムロン) 28-200mm F2.8-5.6 DiIII RXD/Model A071SF (ソニーE用/フルサイズ対応)
のセットでしょうか。
体勢の自由が利かないことも多いので、少なくともバリアングル液晶は必須でしょう。筆者の経験上チルト液晶では対応しきれません。
因みに夕暮れや朝焼けといった時間帯までも指定したいとなると、もはや移動用に車があった方が楽です。
その4:街中や混雑しているところなど、「サッと撮る」必要がある場合
(この写真は通りの真ん中ですが、雨のために誰も人が居りませんでした。普段は人通りがそこそこあります)
このような場合は歩きながら素早く撮る必要に迫られがちなので、細かい設定を煮詰めていられないことも多いです。
そうするとセンサーサイズが小さく、手振れ補正がよく効くAFの早いバリアングル液晶のカメラがお勧めです。
(センサーサイズが小さければ、ピントの合う範囲も広いので「アッ!急いでいたからピントを合わせそこなってボケちゃった!」という事が減らせます。そしてしっかり構える時間もないので手振れ補正も心強い味方に。ファインダーが見れない体勢になりがちなのでバリアングル液晶も必要です)
お薦めはオリンパスのマイクロフォーサーズ機!
OLYMPUS (オリンパス) OM-D E-M5 Mark II
OLYMPUS (オリンパス) M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mm F2.8 PRO
の組み合わせが鉄板でしょうか。
望遠側が短い様に感じられるかもしれませんが、急いで撮るシーンでは「少し広めに撮って、後でトリミング」という場合が多いので十分対応可能です!
・・・
最後になりますが、聖地巡礼は楽しむのが一番の目的です。
最終的には細かな写り云々より、現地でしか食べられないグルメ、人との偶然の出会い、美しい景色…。
そう言ったものの方が重要かもしれません。
つまらない日常を抜け出して、憧れの舞台に手を伸ばす。
そんな特別だらけの一日を切り取るカメラは、是非マップカメラでお求めください!