【FUJICA】フジノン 55mm F2.2と新緑の季節
いよいよGWに突入しましたが、皆さんどこかに撮影に出かける予定は立てられましたでしょうか。
街中はすっかり初夏の陽気で、日中は汗ばむほど。
暑いのが苦手な筆者にとって、「撮影に行きたい」という気持ちと「家から出たくない」という気持ちの間に挟まれて苦しむ季節がいよいよ到来しました。結果的にいつも前者のほうが勝つわけですが…。
今回のマップタイムズでは、少し前に3,000円くらいで購入した『FUJICA フジノン 55mm F2.2 (M42マウント)』を使用して撮影した写真をご紹介いたします。
安価で面白そうなオールドレンズがあるとついつい買ってしまうのですが、その中でもこのレンズはバブルボケで有名なレンズ。開放での描写は柔らかく、レンズの状態の影響もあるかもしれませんが少しにじむような写りが特徴的です。
少し絞るだけで「本当にオールドレンズ?」と疑ってしまいたくなるほどシャープな写りに。
ちなみに私が購入したレンズは難あり品のためとても安く、鏡筒部分が一部ひび割れていました。調べたところによると、経年劣化によるひび割れがよく見られるレンズであるとのこと。特に後記型はそれが顕著なのだそう。しかし外観がどうなっていようと、少しリングが回しづらくなっていようと、写れば問題ないのです。
最短撮影距離は60cmとやや長め。テーブルフォトはギリギリいけなくもないです。
この日は用事があってとあるホテルに足を運んだのですが、このホテルの庭園がとても美しく、シャッターを切る手が止まりませんでした。
バブルボケが一番分かりやすく出た1枚です。意外と分かりやすいバブルボケを出すのは難しかったです…。もっと経験を積まねばならないなと思いました。
冒頭の池の写真を引きで。周りの景色のコントラストが高くなってくると、夏がもうすぐそこまで来ているんだなあと感じます。
ちょうど夕日が当たっている部分だけ建物がにじんで、面白い描写になりました。
オールドレンズは現代のレンズに無い予測不能な写りを見せてくれることが多々あるので、それを味わうたびにどんどんとオールドレンズ沼から抜け出せなくなっていきます…。
今回が購入後初めての撮影だったので、もっとこのレンズの良さを引き出せる写真が撮れるようになったらまたブログを書きたいと思います。
あまりマップカメラの中古では見かけないレンズですが、安価なので見かけたらぜひ手に取ってみてください。色々なところのレビューでも書かれていますが、なかなかに遊べるレンズなのでおすすめです。