StockShot

  • タグ一覧
  • 検索

【FUJIFILM】「ちょっと狭い」画角で街を切り取る。フジノン GF80mm F1.7 R WR

『「暑い…」
このところ、外を歩いている時にはこの言葉しか出ません。
毎年夏の暑さにはうんざりしていましたが、やはり今年の暑さは格別です。
ニュースでも「不要不急の外出は避けましょう!」と連日のように呼びかけが。』

…と、実はこの冒頭文、去年8月のブログ「【FUJIFILM】いつものバッグに隙間が出来てしまう?! GFX 50S II + GF50mm の組み合わせ」の書き出しをそのまま持ってきました。
昨年「今年の暑さは格別…」などと書きましたが、今年2025年の夏は7月にしてそれを軽く上回るような厳しさ! 猛暑なんて言葉では追いつかないような灼熱の暑さです。

こんな時はおとなしくクーラーの効いた部屋でのんびりと… そう思うのも山々なのですが…
でも、それでもやはり、カメラを持つとフツフツと写欲が疼くんです。同じく去年の文章を引用。

『…でも、大人しくクーラーの効いた部屋で1日を過ごしていると、夕方くらいに「やっぱり出掛ければよかった~」となるのが常です。
後悔とストレスを残さないためにも、カメラを持って出掛けることは決して「不要」ではありません。
汗拭きタオルとこまめな水分補給、塩飴も持った。なるべく日陰を歩き、途中涼しそうな建物内に身を寄せ休憩を。
万全な態勢を整え、いざ!』

そう、いざ! と、出かけたバッグの中には、FUJIFILM GFX 100S II と フジノン GF80mm F1.7 R WR の組み合わせ。
暑さに比例するように、写欲も機材も去年よりもスケールアップしました。

1億2百万画素ラージフォーマットセンサーを搭載しながら、初代GFX 100Sよりも軽量の約883gという質量を実現したGFX 100S II。
操作性は先代機や弟分GFX 50S IIからほとんど変わらず、違和感なくステップアップできるのも嬉しいところ。
グリップも大きいので大口径レンズを装着してもホールド性がよく、取り回しのよいカメラです。

そしてこのGFX 100S IIに組み合わせるのは、フジノン GF80mm F1.7 R WR。
35mm判換算で63mm相当の焦点距離を持つ、大口径標準単焦点レンズです。
GFシリーズの標準系レンズには、フジノン GF50mm F3.5 R LM WRやフジノン GF63mm F2.8 R WRといった軽量コンパクトなレンズもありますが、1億200万画素のGFX 100S IIを手にしたら、やはり大口径レンズにもチャレンジしたいところ。
写欲の命ずるがままの選択です。

標準単焦点レンズというと、35mm版換算でいうところの35mmや50mmを思い浮かべる方が多いはず。大抵の方が、そのどちらかを「自分の標準」とされていることでしょう。
かくいう私は、もっぱらの50mm派。35mmだとちょっと中途半端な広がりを感じてしまう向きです。
35mm派の方に言わせると、50mmの画角は「ちょっと狭い」と感じられるようですが、50mm派の私がフジノン GF80mm F1.7 R WRを装着しファインダーを覗いた時の最初の印象も「ちょっと狭い」でした。

さて、今回撮影地に選んだのは、渋谷駅周辺と東京駅~銀座の辺り。
どちらも人の多いところ。35mm判換算63㎜という自分にとって「ちょっと狭い」画角で、街中の風景を切り取ってみようと思い立った次第です。
自分には、あまり馴染みのない画角。果たしてどんな画が撮れるか、楽しみに出かけました。

FUJIFILM GFX 100S II + FUJINON GF80mm F1.7 R WR(以下、同じ)
(f1.7,1/125秒,+1/3補正,ISO80,REALA ACE)

まずはやはり、開放F1.7で。被写体との距離は3mくらいだったと。葉の中央あたりにピントを持ってきたのですが、その奥の茎や少し飛び出た葉の先端は柔らかくボケています。
背景も形を崩さず残していて、被写体が背景から優しく浮かび上がっている感じがします。バキバキにシャープなレンズとは一線を画す描写です。

(f1.7,1/640秒,+1/3補正,ISO80,REALA ACE)

強い陽が差し込んでいましたが、フィルムシミュレーション「REALA ACE」により見た目通りの色味で描き出してくれました。

(f4,1/500秒,+1/3補正,ISO80,REALA ACE)

続いて街中の風景を。F4と大きく絞ったわけではありませんが、建造物の外壁からマンホールの模様や道路上のゴミまで緻密に描写しています。
1億200万画素という超高画素の細密さ。それでいながら目に刺さるようなドギツサがないのが印象的です。

(f2,1/2400秒,-1/3補正,ISO80,PROVIA)

前景が柔らかくボケてくれたおかげで、奥の人物の存在感が増しました。
バランス的にも丁度よく、50mm相当では表現できなかったかと。「ちょっと狭い」画角が功を奏した1枚。

(f3.6,1/60秒,+2/3補正,ISO125,PROVIA)

(f2,1/800秒,ISO80,ACROS)

モノクロモードの「ACROS」で。雑踏を撮る時は、ついモノクロに切り替えてしまいます。
特にグラデーション豊かな「ACROS」は、こちらの期待以上にドラマティックな印象を演出してくれます。

ところ変わって、夕暮れ時の東京駅周辺。
渋谷ほどの人混みはなく、のんびりと被写体に向き合えました。

(f1.7,1/100秒,ISO80,クラシッククローム)

(f4,1/60秒,ISO1000,クラシッククローム)

普段の画角より狭い分、より切り取ってる感が出したくなってくるから不思議。
前ボケを入れたくて、カメラを下ろし背面液晶をチルトさせての撮影。

(f5.6,1/60秒,-1/3補正,ISO640,クラシッククローム)

(f1.7,1/60秒,-1/3補正,ISO100,REALA ACE)

すぐに暗くなってきました。大きなグリップと手振れ補正機構のおかげで、夜景撮影も苦になりません。

(f1.7,1/125秒,-1/3補正,ISO80,クラシックネガ)

(f4,1/10秒,ISO1600,クラシックネガ)

気が付けば、かなりの撮影量に。
35mm判換算63㎜相当という「ちょっと狭い」画角が街中スナップに最適で、暑さを忘れての撮影となりました。

(f2.8,1/38秒,ISO400,REALA ACE)

今回撮影に使用したフジノン GF80mm F1.7 R WRは、メーカーのキャッシュバックキャンペーン対象レンズ。
なんと50,000円のキャッシュバックが受けられます。中古商品との価格差もぐっと縮まることに。

2025年8月17日(日)ご購入までが対象。(応募は2025年9月30日(火)当日消印分まで)
この機会に是非!

[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:25年07月28日 19時32分 ]

新規会員登録
マップカメラのおすすめイベント

31周年創業祭 中古欲しいを応援SALE

RECOMMEND

PAGE TOP