当社でも取り扱いのあるRAYQUALのHPでGFXに取り付けて楽しそうな35mm判用レンズを探していたところ、なんとヤシカコンタックス(以下ヤシコン)レンズとの相性がかなり良さそうではありませんか。
画質に定評があり、換算48mm程度になる使い易いContax Makro-PlanarをFujifilm GFX100Sにつけて今日はいちおくさんぽへ。
同様のスペックでS-Planarという名前のレンズが存在しますが、特殊を意味する「Sonder」の頭文字を取ったものでMakro-Planarの前身にあたります。
もちろんヤシコンから直接GFXへ変換するアダプターを購入しても良いですが、GFX系のアダプターは高価なのでLeica MからGFXへのアダプターを購入し、各マウントからLeica Mに変換するのがオススメです。
とりあえず一枚、と撮影し背面液晶で見た瞬間に分かりました。この組み合わせは”正解”です。
ラージフォーマット特有のピントの立ちは美しく、ピント面のシャープネスはマクロレンズ故にしっかりしています。
凄まじい立体感とケラれる一歩手前の周辺光量落ちが中心部をより際立たせています。
絶対に暗部が潰れないという圧倒的な安心感。
ガラスの透明感や丁寧に使われた木の艶感を上手く表現してくれています。
マクロレンズなので当然マクロ域も撮影可能ですが、周辺のケラレが大きくなってしまうためマクロの時だけ35mmフォーマットモードに切り替えてあげてもいいかもしれません。
同カットでピントの位置を変えてみました。
無限遠に近い方がケラレが大きくなるのでしょうか。
使いこなすにはもう少し時間が必要そうです。
今回最も気に入っている一枚です。
雲という白一色の物をここまで立体的に描けるものなのかと家で唸ってしまいました。
山肌にかかる雲から少し離れた薄雲、更に青さを増す空、地球という美しい惑星に感謝せざるを得ません。
どことなく優しい色味もContaxレンズらしく非常に好印象。
最後は道中撮影したフルパノラマでお別れです。
65:24という数字が昔存在した本物のパノラマカメラ、TXシリーズを起源に持つことをご存知の方もそろそろ少なくなってきたのではないでしょうか。
弊社でも稀に入荷してはすぐにお客様のもとへ旅立っていくTXシリーズやXPanシリーズ、見かけた際は是非お手に取ってみてください。