【FUJIFILM】はいさい!沖縄を奏でる
本日、5月15日は日米で結ばれた「沖縄返還協定」が1972年の5月15日に発効され、アメリカから沖縄が日本に帰ってきた日です。つまりは「沖縄県」が誕生した日になります。私は沖縄が大好きで年に1回は必ず行ってました。(足のケガとコロナの関係で去年はいけませんでした・・残念)。まだまだ先ですが余生は沖縄で過ごしたいと思うほどです。沖縄の海も本当に美しく、日本の宝だと思っています。そんな沖縄の海を自由に潜るためににPADI(スキューバダイビング)のライセンスも取得しました。
とまあ沖縄愛はここらへんにして、こんな日のブログなので今回の「楽器シリーズVol.7」は沖縄音楽にはなくてはならない弦楽器「三線」です。奥さんにあげてしまった以前の愛機「FUJIFILM X-T20」を久々に使ってみたくなり、それに「フジノン XF 35mm F1.4 R」を付けて撮影してみました。ボディもレンズもコンパクトで本当に使い勝手がいいコンビネーションです。
15年ぐらい前に初めて沖縄に行ったときに購入したもので高額なものではないのですが、軽く弾くだけで沖縄を思い出させてくれるこの音色は夏にはたまりません。
爬虫類が苦手な人はごめんなさい。三線の胴(ギターで言うボディ)には表面にニシキヘビの皮が使用されております。最近では蛇柄をプリントした人工皮を貼っているものもありますが、やっぱり本物の方が味があります。そして何と言っても気持ち悪い(笑)。このニシキヘビの皮は定期的に「蛇油」を塗ってあげてメンテナンスをしてあげないと鱗がはがれてきてしまうのでとてもメンテナンスが大変です。
裏もこれでもかと言うぐらいニシキヘビ全開です。
棹(ギターで言うネック)には「紅木」という木材が採用されております。あまりギターやベースに採用される木材ではなく主に三味線や三線、琴などの和楽器に用いられることが多い木材です。
三線にはギターでいうフレットという金属のバーや場所を表すポジションマークというものがありません(バイオリンもそうですね)。しかし抑えるポジションは決まっています。演奏する人は経験でそこらへんはわかってくるものなのでしょうが、購入するときにポジションがわかるようにと店主がシールで目印を付けてくれた結果、今やこれがないと弾けなくなってしまいました(泣)。
天(ギターで言うヘッド)の部分には螺鈿細工が施されております。多分、沖縄なのでハイビスカスでしょうか?購入当時に聞いたのですが失念してしまいました。カラクイ(ギターで言うペグ)は紫檀が採用されています。
胴巻きには「鳳凰」と「左三つ巴の家紋」が刺繍であしらわれています。沖縄で「左三つ巴」は琉球王家の家紋らしいですね。私はこの無表情の鳳凰の目が大好きです。このやる気のなさがなんとも味がありたまりません。
全体像はこんな感じです。ぱっと見は三味線と勘違いしそうですが、三味線は猫皮、三線は蛇皮なので胴が白ければ「三味線」、蛇柄だったら「三線」と思ってもらえればまず間違いないと思います。
三線は独特で譜面なども漢字を用いた「工工四(くんくんしー)」というものを使います。最初は本当に困惑します。慣れるまで大変でした。しかしギターやベースなど海外発祥の楽器と日本古来で生まれた楽器の違いを感じられるとても素晴らしい楽器です。
ここまで熱く語りましたが、なんだかんだで夏ぐらいしか弾かないので全然レベルは成長せず、BEGINの「島人ぬ宝」がやっと弾けるぐらいです。
それではみなさん、ぐぶりーさびら(沖縄の方言で「さようなら」)。