【FUJIFILM】エテルナ・オペレーションin室内
今日ご紹介するMapTimesで使用した機材こちら
『FUJIFILM (フジフイルム) X100V シルバー』
FUJIFILMといえば、抜群の色表現を誇るメーカーとして有名です。
小型軽量、高画質なカメラを多数展開し、そのどれもが魅力的。もちろんレンズも高性能。
そんなFUJIFILMから、2020年2月に高性能コンパクトデジタルカメラ「X100V」が発売されました。
光学式・電子式を切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」や、多数の「フィルムシミュレーション」等…。独自の世界観を持ったX100シリーズの最新作です。
このカメラを駆使し、スタッフそれぞれが「室内で一つのフィルムシミュレーションだけ」を使用するという企画。
それがこの「○○○オペレーションin室内」です。
先陣を切りますのは私、スタッフEです。使用フィルムシミュレーションは「ETERNA」のみ!どうぞ宜しくお願い致します。
ところが、困ったことに我が家では改装工事が始まってしまいました。
防音の幕に覆われ、光がほとんど入らず、カーテンも開けられない…。春眠が捗ります。
気付けば太陽は通り過ぎ、宵の口となっておりました。何はともあれ、まずは1ショット。
f3.2でのショットですが、先代のX100Fよりもピントピークの切れ味が良くなりました。新たに追加になった非球面レンズのおかげでしょうか。
絞りが解放に近づくほど、非球面レンズの効能は増す。その恩恵をしっかり受けられたのかもしれません。
肝心のETERNAは白に赤が混じり、若干くすむ印象です。
シアン系の色は明度が下がり、微かにG(グリーン)方向へ触れているのでしょうか。
我が家のオーディオシステムです。MDはまだ現役です。
このアンプは、筆者が中学生の頃に「テストで5教科合計が400点超えたら買ってあげる」と母に言われ必死で勉強した思い出の機材。
表示ディスプレイが劣化し、薄くて読めない程になってしまいましたが、そこは長年の勘でカバー。今でも大切にしています。
しかしこのETARNA、グレー系の金属の描き方が上手です。ミッド~ハイライト部へのつながりをワザとらしくせず、そのうえで全体を若干ナローに表現。素敵です。
引き続き、先ほどのアンプに接続されたスピーカーです。なんとこのスピーカー、コーンまで木で出来ています。
ちなみにアンプとセットの商品名は「ETERNO」。かけたわけではありません。
このカットも色再現は上々。チェリー材のキャビネットをシルキーに、上品に描いています。細かいディテールを「間引いている」ように「見せる」という表現。(実際は細かいところまでしっかり写っています)。
ここまで素晴らしいと、「Picture Style Editor」を使用して真似してみたくなります。ぜひとも自分のEOSでこの色を使いたい。
やはり白に赤が混ざります。
しかし、右側のピンクのビンを見て頂くと解るのですが「赤系の色が濃く出る」わけではありません。白を赤かぶりしているように見せ、そのうえでカラーホイール中央部以外の色(ある程度の彩度がある色)をしっかり再現するという、並々ならぬ芸当です。
裏表に時計がついていて、どちらからでも見えるおしゃれクロックです。
我が家の場合は後が壁なので意味をなさず…。残念です。
先ほどシアン系の色が若干G(グリーン)方向に振れるといいましたが、特定の色相・彩度のシアンだけに起こる現象なのでしょうか。この時計は見たままに近い色相をキープしています。謎は深まるばかりです。
評価測光を採用し+1段の露出補正をかけると、良い具合に雰囲気が出ます。
フィルムシミュレーションの中ではかなりの異端児のはずですが、なかなかどうして普段使いにも良さそうです。
カーテンの色をもう少し濃い目の水色にしたい今日この頃。
この写真は、植物育成ライトの下で撮影しています。AWBで補正できないくらい強烈な光源なので、異常ではありません。
ですが、ETERNAは赤い照明下では向かないかもしれません。理由は上記の通り、白に赤が混じるのでやりすぎ感が出るから。
何とかできないかとこのカットを露出補正でハイキーにすると、特定の明るさ以上の場所が赤くにじみながら白トビするのであまり雰囲気がよくありません。
因みにこの可愛い芽はサギソウ(青葉)の新芽です。ミズゴケでの育成が勧められていますが、実際にミズゴケで育てたら青緑色に腐ってしまいました…。育成にはたっぷりの日光が必要ですが強い日差しに当てると枯れますし、水はたっぷり必要ですが水をたっぷりあげると腐ってしまいます。ウイルス病にも弱く、消毒もしてあげないといけません。蕾が上がってくるとナメクジに食害されます。全力で守ってあげなければなりません。ところがそんな障害を乗り越え、開花させられれば…。それはもう見事な、愛らしい小鳥が一生懸命羽ばたくような、可憐な花を咲かせるのです。
今年は屋外で育てることをやめ、高性能植物育成用ライトを導入したので、今度こそ・・・。
本来であれば、被写体に合わせてフィルムシミュレーションやホワイトバランスを選ぶ必要があります。
ですが、そこをあえてETERNA・AWBのみに絞ったことにより、少しだけ癖がつかめました。
いつの日か、おしゃれな外国の街角でこの色を使ってみたい。
そんな風に思います。