【FUJIFILM】フィルムシミュレーションで梅雨を写す。
FUJIFILMFUJIFILM XF lensカメラを愛でるスタッフおすすめ機材フィルムシミュレーションを楽しむ単焦点を楽しむ紫陽花
本格的に関東が梅雨入りをして、毎日じめじめとした空気に嫌気がさしてきました。
少し外に出るにも傘やらタオルやら物入りで中々休日に出かける気にもなりませんでしたが、紫陽花のまるまるとしたお花が目に入って、FUJIFILMのX-S10を持って家を飛び出しました。
X-S10 は465gという軽量ボディなので荷物が増えてしまう雨の日にもお勧めのカメラです。さらにフィルムシミュレーションが18種類も搭載されているので様々なフィルムシミュレーションを使って梅雨を楽しみたいと思います。
こちらの紫陽花はブリーチバイパスを使って撮影しました。色鮮やかでかわいらしい紫陽花ですがブリーチバイパスで撮ると、なんだかノスタルジックな雰囲気に早変わりします。
ブリーチバイパスとは「銀残し」と言い、フィルムの銀色の発色部分だけを残す、元々映画のフィルムなどで使われていた技法です。
全体的に彩度が薄く、影が濃く写ります。
普段、鮮やかな紫陽花もブリーチバイパスで撮影するとシックな雰囲気になり、なんだか切なさを感じる写真が撮れました。梅雨の切なく寂しい雰囲気を表現できる素敵なフィルムシミュレーションです。
お次はASTIAで撮ってみました。
紫陽花の柔らかな花びらの質感にぴったりなフィルムシミュレーションです。柔らかなコントラストで程よく彩度をあげて淡い色で撮影したいときにオススメです。肌色が滑らかになりポートレートなどの人物の撮影でも人気です。
同じ紫陽花ですが、先ほどのブリーチバイパスとは全く異なった写真になりました。
緑や青の彩度が上がり、雨上がりの爽やかさが写真から伝わってきます。
レンズは50mm F1.0で撮影しています。
絞りを最大まであけて光を沢山取り込みました。後ろの紫陽花と緑の葉と日の光がさらにフィルムシミュレーションの柔らかさを引き立たせてくれました。
ASTIA × F1.0の組み合わせ、中々癖になりそうです。
こちらの写真も同じレンズで撮影しました。紫陽花のふんわりした質感が写真越しに伝わってきます。
みんな元気に咲き乱れておりましたが、この子だけ手すりに頭をのせてサボっていました。可愛らしくてお気に入りの一枚です。
お次はドライフラワーをフィルムシミュレーションで撮影してみました。
彩度が抑え気味になっており、ドライフラワーの色あせていくような雰囲気にとてもあっています。淡い発色ではありますが影のコントラストがしっかりしてくれているので、ぼやけた印象にはならず立体感が生まれました。
クラッシッククロームは青色にもこだわっていて、マゼンタを加えないことで他ではなかなか出ない、くすみがかった青を表現してくれます。
なんとなく空を撮ってみましたが、少し黄ばみがかったような青と、ビルの色あせている感じが中々ノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
ぶらぶらお散歩をしていると紫陽花を水の中に沈めて軒先に飾っているお店が目に留まりました。鮮やかな紫陽花が水にぷかぷか浮いている様子は中々可愛らしいです。
肉眼でも水のきらきらと紫陽花の色の共演が素敵だったので、PROVIA / スタンダードで撮影してみました。
本当に理想通り、紫も青も白もピンクも水の透明感までもとても綺麗に表現してくれています。
こちらのうさぎの銅像もスタンダードで撮影しています。少し露出を上げて柔らかい雰囲気になりました。
筆者はウサギが好きなのでウサギの形をしたものを見てしまうと指が勝手にシャッターを切ってしまっています。スタンダードの撮って出しでもこんなに綺麗な色を出してくれるので、直感で好きなものを撮影しても自分の思い描いた通りの写真が撮れます。
元々フジフイルムのカメラは、フィルムの色が大好きで、デジタルに移行したいという方にもおすすめですが、スタンダードでこんなにも綺麗な色を出してくれるので細かい設定や色の使い方がまだわからないという初心者の方にもオススメです。中でも今日ご紹介したX-S10は他のフジ他のカメラと比べてダイヤル操作なども簡略化されているので、ぜひ使って頂きたい機種です。
↓今回使用した機材はこちら↓