【FUJIFILM】ミニチュア積み木の汽車が走る 〜XF60mm F2.4 R Macro〜
2012年2月に登場したFUJIFILM Xシリーズの中望遠マクロレンズ『XF60mm F2.4 R Macro』をご紹介いたします。
本レンズは最短撮影距離26.7cmを利用した、最大撮影倍率0.5倍のマクロ撮影が可能です。
身長は約6.4cm、体重は約215gのコンパクトサイズの中望遠マクロレンズ。
わたしがはじめて富士フイルムのカメラに触れて、レンズラインナップを目にしたとき1番に興味をもったレンズです。
撮影は屋外にて、マクロ機能を生かしたミニチュアの積み木の汽車を主役にしました。(※写真は昨年10月に撮影したものです)
物語の雰囲気づくりをするため、フィルムシミュレーション:シネマモードで撮影を行ってまいります。
それでは草木が茂る道なき道を走り抜ける、ミニチュア積み木の汽車を追いかけてみましょう。
FUJIFILM (フジフイルム) X-T4+フジノン XF 60mm F2.4 R Macro
XF60mm F2.4はハーフマクロレンズ。前述のとおり最短撮影距離26.7cm、最大撮影倍率0.5倍の撮影ができます。
日中の撮影ですが、周囲には木々が生い茂る薄暗い空間が広がります。こうして見返してみると、土や苔の匂いを思い出します。
ことこと、と汽車が走り出します。
FUJIFILM (フジフイルム) X-T4+フジノン XF 60mm F2.4 R Macro
本レンズの明るさはF2.4。この明るさのおかげで、薄暗い環境下でもシャッタースピードを稼いでブレを防いだり、ISO感度を抑えてノイズを抑えることができます。とてもありがたいことです。
等倍撮影ができるマクロではないものの、倍率0.5倍のハーフマクロでもこれだけ大きく写し出すことが出来ます。この汽車は子供の手のひらに収まるほど、小さい設計のものです。
ことこと、と汽車が走り続けます。
FUJIFILM (フジフイルム) X-T4+フジノン XF 60mm F2.4 R Macro
ボケ味とシャープな画質、両方を併せ持った素晴らしいレンズです。浮き上がるような立体感と奥行がお見事。
オートフォーカスのスピードは少しゆったりとしています。動きものには弱いかもしれませんが、こうした静物や風景には十分な速さです。
ことこと、と汽車が走り抜けます。
FUJIFILM (フジフイルム) X-T4+フジノン XF 60mm F2.4 R Macro
逆光の場面では、空気を纏いノスタルジックな雰囲気に仕上がりました。
柔らかい泡が浮いているような背景、岩と岩の間に紡がれた雲の糸がきらきらと輝いています。
ことこと、と汽車が駆け登ります。 頂上へ到着!
FUJIFILM (フジフイルム) X-T4+フジノン XF 60mm F2.4 R Macro
本レンズは35mm判換算すると90mm相当の中望遠レンズ。さらに開放F値が大きいという特徴からボケ味を簡単に作り出すことができます。
屋外での自然を背景にしたミニチュア撮影では、この手軽に作り出せるボケ味と軽量でコンパクトな設計のレンズがかなり重宝します。
ことこと、と汽車は帰路につきました。
FUJIFILM (フジフイルム)フジノン XF 60mm F2.4 R Macro
FUJIFILM (フジフイルム) フジノン XF 60mm F2.4 R Macro
今回のようなミニチュアアイテムを使用した撮影から、風景・動植物・静物・ポートレートなどさまざまな分野で活躍するマクロレンズ。
撮るもの、場所によって肉眼では捉えられない風景や想像もつかなかった景色を身近に感じられることができます。
ご興味のある方はぜひ一度お試しください。