【FUJIFILM】三写三様 Vol.4 ~X-A5編~
「三者三様」三者いれば三つの様、様子があるという意味。
FUJIFILMより発売を控えた『X-M5』『XF16-55mm F2.8 R LM WR II』『XF 500mm F5.6 R LM OIS WR』の3商材。
今回は新製品発表に合わせてコンパクトサイズのボディ、標準ズームレンズ、望遠レンズにフォーカスを当てて当社スタッフがオススメするアイテムをご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、「FUJIFILM X-A5」。
エントリー向けミラーレスカメラとして2018年に登場した本機。ファインダーはなし、片手で収まるサイズ感に、バッテリーと記録メディアを含む重量が約361gと、かなりコンパクトに設計されています。カラーはシルバー、ブラウン、ピンクの3色。あまりカメラに馴染みのない方にも親しみやすいコンセプト展開となっています。
今回はレンズキットとして付属する「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」との組み合わせで撮影を行いました。
このコンパクトさなら、とにかくスナップ。
木漏れ日の差す街路での1枚からお届けします。約2,424万による高画質とFUJIFILMならではの色を表現できる本機。少し高さのある場所から望遠側45mm(35mm版換算約67.5mm)で撮影しました。中望遠以上の焦点距離のレンズがあると、日常の一部を切り取ったような構図が撮れるので新鮮な気持ちになれます。
花の見頃は落ち着いている季節になりますが、カメラを持っているだけで足元の小さな植物にも目が行くようになるものです。チルト式のモニターなら低い位置での撮影はもちろん、180度回転させればセルフ撮影にも対応します。
日にあたる花は暖かみを感じられる発色に、バラの茎は無理のない自然な緑で、どちらともナチュラル且つ正確な色合いになりました。花の中心部や棘、うっすらとクモの糸、普通では認識しにくいところまで掴む描写力をこのサイズ感で叶えています。
近くの神社にお邪魔しました。手水舎で1枚。水面に広がる波紋とそこに映る景色がやわらかく表現され、雰囲気のある写真になりました。スマートフォンの延長上で使用できるようなコンパクトさを持ちながらも、今回のような日常風景をレンズ交換式カメラからでしか得られない感動に変えてくれるのが、やはり本機の良さではないでしょうか。
よく晴れた日。日中でかなり絞り込んでいるため、都庁舎の規則的な外観の構造をくっきり捉えてくれています。
夜は中華料理を食べに行きました。ずっと食べてみたかった麻辣香鍋。沢山の具材と具材の間にはゴロゴロと真っ赤な唐辛子が入っています。ピント面の立体感は、華やかで迫力のあるこの料理の良さをより際立たせて見せてくれました。
広角側であれば、最短撮影距離13cmと接写も問題なくこなします。
薄暗い店内でしたのでレンズのF値もふまえると若干ノイズは気になるかもしれませんが、テーブルフォト時のマナーとも言える「料理が冷めないようにさっと構えてすばやく撮影を終える!」は難なくクリアすることができます。
今回はX-A5をご紹介いたしました。初めて実機を外に持ち出して撮影を行ってみましたが、やはりコンパクトモデルの使いまわしの良さを思うと新製品X-M5への期待がさらに高まるばかりです。
本連載を通じてフジフイルムの魅力が伝われば幸いです。
次回はどの機材が登場するのでしょうか。乞うご期待!
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