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【FUJIFILM】付けたらどうなる?GFX+ライカMレンズ~現行ズミルックス編~

3回目となるこの記事ですが、ご好評頂きありがとうございます。

今回は予告通り、現行ライカレンズの「ズミルックス」をGFXに装着したらどうなるのか。

実はズミルックス90mm F1.5 ASPH.に関しては今回のアダプターでは装着不可能という結果でした。

アダプターの形状にもよるのかもしれません。今回のKIPONのアダプターでは装着ができず、無理に装着するとレンズを痛めて

しまう可能性もあるのでお勧めはしません。そして毎回冒頭にもご案内しているように、GFXのフルイメージサークルでの使用は

メーカーは推奨していません。35mmクロップモードでの使用を推奨しております。では早速検証してみましょう!

1本目はズミルックスM50mm F1.4 ASPH.

ライカの標準レンズの中でも特に人気の高いこの1本。初めてライカの50mmを購入する時に必ず悩むのが

「ズミクロンかズミルックスか」という課題。どちらも比べるまでもなく銘玉であるこの2本。

このズミルックス50mmはFLE(フローティング機構)を内蔵。近接側の周辺部分の画質劣化を抑えています。

無限遠・開放での撮影です。ケラレは発生しますが、割と落ち込みがなだらか。使い方によってはこの落ち方を活かした撮影も面白そうです。

続いて近接側・開放での撮影。

やはりこちらも結果は良好。もしかすると一番イメージサイズをカバーしているのはこのレンズかもしれません。

開放から写りも安定しており、シャープネスとコントラストのバランスが美しくポートレートに使う方も多いです。

続いてズミルックスM35mm F1.4ASPH.

こちらもライカの35mmを代表する一本。50mmと同様にFLE(フローティング機構)が内蔵された事により近接側の周辺劣化を抑え

近接から遠距離まで安定した描写を実現しています。無限遠側・開放での撮影。やや広角な為かやはりケラレが出ています。

続いて近接側・開放です。

ケラレは発生していますが無限遠側に比べると改善も大きい印象です。

よく見ると色のバランスも50mmとかなり近く、統一性のある写り。もし50mmをお持ちなら35mmもズミルックスで揃えると

組み合わせた時に違和感が少なくなります。逆も然りで35mmをお持ちなら50mmも揃えてしまいたくなります。

続いてもう少し広く、M28mm F1.4 ASPH.の無限遠側・開放です。

やはり厳しい結果になりました…広角側はなかなか難しいのですが、実は例外なものも…これは追ってまたの機会に。

近接側・開放です。ケラレの改善は多少あるものの、やはり厳しい結果に。

広角側のズミルックスは開放になるとやや柔らかめ。35mmや50mmと比べると少しフワっとした写りになります。

一つ注意が必要なのが広角側、21mm~28mmのズミルックスは鏡胴が大きく、ご覧の通りアダプターのレバーと

かなり近くなってしまいます。KIPON製のアダプターの場合はかなり狭く、ゆっくり正しく装着すると傷つける事はないものの、

焦って付けると鏡胴に傷が付いてしまう場合があります。装着時にはご注意下さい。

更に広くM24mm F1.4 ASPH.

無限遠側・開放です。28mmと大きく変わる印象は一見感じないのですが、ややこちらのが大きいです。

続いて近接側・開放で撮影。無限遠側に比べて多少改善された印象。こちらも開放の描写は柔らかめ。

しかし破綻することなく、しっかり纏まった描写です。

続いてズミルックスとしては最も広角になるM21mm F1.4 ASPH.

無限遠側・開放です。やはり厳しい結果に…

続いて近接側・開放です。

こちらも改善はされていますが、やはりケラレは大きい印象。

驚くべきは21mm~50mmまでの現行ズミルックスは開放での柔らかさは変われどコントラストやカラーバランスが纏まっている事。

実際に焦点距離別に同じレンズで纏めて撮影する機会が無かった為、今回初めて比較してみたところ筆者も驚く結果でした。

現行モデルではないのですが90mmが装着不可だった為、急遽M75mm F1.4で検証してみました。

このレンズ、初期のフード分離型・組込型でやや描写が異なります。今回はフード組込型です。

無限遠・開放での撮影。望遠域とあってケラレもそこまで大きくはありません。

近接側・開放での撮影。ケラレが大幅に改善されました。

レンジファインダーでは75mmのF1.4となるとピント合わせはかなりの修練が必要になります。

しかしGFXのファインダーでピント拡大を行うと、やはり快適です。

現行レンズと比べるとコントラストが少し穏やか。しかし発色はしっかりしています。

現在では生産されていない為、75mmのズミルックスは不在のままです。その為人気も高い1本。

 

今回はズミルックスに焦点を当てて検証してみました。

結果として50mm F1.4 ASPH.の結果やズミルックスというレンズの魅力が少しでも伝われば幸いです。

次回は少し趣向を変えて検証してみましょう。お楽しみに!

 




[ Category:FUJIFILM Leica | 掲載日時:20年07月26日 16時06分 ]

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