【FUJIFILM】付けたらどうなる?GFX+VMレンズ~ちょっと気になるレンズ編~
前回ではCarl Zeiss ZMレンズを網羅して分析してみました。
今回はまたVMレンズに戻ります。実は気になってはいる3本と、現行レンズ1本の4本を見てみましょう。
その前に!お約束の前書きとなります。
GFXとMレンズアダプタの併用時は「35mmクロップ」を前提とした使用をメーカーは推奨しています。
フルイメージサークルでの使用は「自己責任」となるのでご容赦下さい!
まずはNOKTON 35mm F1.2 Aspherical 。無限遠側・開放撮影。
続いて近接側・開放撮影。所謂I型となるこのレンズ。
こちらの記事にもあるように個体によっては内部干渉するものも存在する為、注意が必要です。
筆者としては意外とこのI型の写りは好きだったりします。使用した個体に関してはレンズ内にやや薄クモリが見られましたが、
写りには影響なくしっかり写っています。
こちらはNOKTON 35mm F1.2 Aspherical II VM。無限遠側・開放撮影。
前玉を異常部分分散ガラスに変更し、収差補正を行ったII型レンズです。
ケラレと周辺減光に関してはI型よりも多少改善しているようにも見えます。
近接側・開放撮影。VMレンズに存在する「寄れる」モデル。距離計非連動で0.5mまで
撮影が可能です。但しライカMデジタルではライブビュー搭載機種モデルのみ。距離計連動は
同じM型やVM型と同様に0.7mからになります。最短0.5mで撮影した影響か、I型に比べわずかに甘くなっています。
続いてVMレンズで現在も最も明るい1本であるNOKTON 50mm F1.1 VM。無限遠側・開放撮影。
すでに生産完了しているこのレンズ。F1.1という明るさを誇り鏡胴もかなり大柄。
結果としては設計の新しいF1.2に軍配が上がります。ケラレも中々大きく使用する際は使い方も制約がありそうです。
近接側・開放撮影。こちらも厳しい結果です。ピントはF1.2と比べやや柔らかめにも見えます。条件によってはややフリンジの発生も。
しかしF1.1という明るさを考えれば”クセの強さ”という意味では大人しめの写りになると思います。
生産完了後は人気が再燃し、中古でも前よりあまり見かけなくなりました。気になる方は入荷したら是非お早目にご検討下さい!
最後はHELIAR 50mm F3.5 Vintage Line VM。無限遠側・開放撮影。
元々は沈胴だったものを固定鏡胴化させているこのレンズ。結果はやや厳しいものとなりました。
NOKTONと同様にこのHELIARもVoigtlanderを象徴する称号です。
近接側・開放撮影。50mmという焦点距離を鑑みれば良好です。
このレンズ、キレは良いがコントラストはやや浅めの面白いバランスです。独特な鏡胴のフォルムがとても美しい逸品。
今回は前回紹介はしていませんでしたが、もしかすると気になる人も多いかもしれないレンズを取り上げてみました。
35mm F1.2 VMに関しては1型はなかなか相性を選ぶので実際にGFXでもどうなるのかが気にはなっていました。
さて次回は…特にまだ決めていません。今度は「面白い」レンズ達を装着して検証していきたいです。