【FUJIFILM】付けたらどうなる?GFX+ZMレンズ~Carl Zeiss ZMレンズ編その3~
今回もGFXでCarl Zeiss ZMレンズを装着した場合の影響について検証していきます。
何度も…となりますが、マウントアダプター使用時のGFXのフルイメージサークルについては
メーカーは推奨していません。35mmクロップモードでご使用頂く事を推奨しています。
さて…今回でZMレンズの検証は最後。残っているレンズはすでに販売終了となった3本と、
唯一の現行モデルである望遠レンズのTele-Tessar T* 85mm F4 ZMのみとなりました。
合計4本。検証してみましょう!
まず1本目はC Biogon T* 21mm F4.5 ZM。無限遠側・開放撮影。
M6と合わせて筆者も愛用していました。しかしミラーレス機と合わせると確実にケラレや色被りが発生する1本。
実際に見ると…ケラレよりも色被りの大きさが気になります。そして上下で被り方も異なる結果に。
近接側・開放撮影。色被りは改善せず…
最短撮影距離は0.5m、0.7mよりも近い場所へピントを合わせる場合距離計非連動になります。
前回検証した21mm F2.8に比べると線が力強く、少し太い印象。鏡胴がコンパクトなのでライカと合わせると
軽快にスナップできるのが良く毎日使っていました。
続いてこちらも生産完了となったDistagon T* 18mm F4 ZM。無限遠側・開放撮影。
フードの形状の影響もありますが、こちらも色被りが大きめです。
フードを外してみました。同じく無限遠側・開放撮影。
ケラレは改善されましたが色被りはやはり大きめです。
フード有の近接側・開放撮影。軽減してはいますが、やはりフードの形によってケラレています。
色被りもやや小さくなっています。
フード無しの近接側・開放撮影。
ケラレは無限遠側と同じく大幅に軽減。色被りも残っていますが、やや小さくはなっています。
しかし上下で色被りの色が違うという現象は不思議です。21mm F4.5と同様に興味深い結果となりました。
開放からしっかり写るのは言うまでもありません。若干ZMとしてはウォームな色にも感じます。
ここからは望遠レンズです。Sonnar T* 85mm F2 ZM。無限遠側・開放撮影。
15mm F2.8と同様にこの85mm F2も数少ないドイツ製レンズ。
鏡胴も大きく、装着時に引っ掛かるような感触がありました。怖かったのですが外した後は特にキズも見られず。
大きな鏡胴のレンズの装着についてはこのアダプターは相性が厳しいようです。
続いて近接側・開放撮影。
少し気になったのはケラレが近接時にやや大きくなっているように見えます。
このレンズ今では非常に珍しいものとなりました。カラーバランスがややウォームな事と、開放からピントはしっかり。
ソツなく写るレンズです。85mmという画角はZMレンズでしかない焦点距離です。一眼レフで使用していた方には
馴染み深い焦点距離で使いやすいかもしれません。
そして最後のレンズ。ZM現行モデルのTele-Tessar T* 85mm F4 ZM。
無限遠側・開放撮影。F2よりはややケラレが大きくなっていますが鏡胴のサイズも全く違う為、結果としては
良い結果であると言えます。
近接側・開放撮影。
F4という明るさが気になる方も多いと思います。繊細で一見淡泊に見えますが、よく見ると色気のあるレンズです。
鏡胴の長さも気になる所ではありますが。85mmとしては軽量なので取り回しは決して悪くはありません。
ポートレートに使ってみるとその繊細さにハマってしまうかもしれない1本。
これで、ZMレンズに関してはほぼ全て検証ができました。
もしGFXとZMレンズの組み合わせをご検討されている方の助けになれれば幸いです。
またの機会に違うレンズを検証できればと思います!