【FUJIFILM】始まりました、2025。
2025年が幕を開けました、皆様いかがお過ごしでしょうか。【FUJIFILM】買っちゃいました、GFX。から早3年。過ぎ去る月日の早さは年を追うごとに増しますが、写真を見返すと当時の心持ちが蘇ります。悩んでいたこともレンズを向ける先も今とさして変わらず、どんな機材をチョイスしても撮る写真はいつも同じ。写真とは自らを写す鏡なのでしょう。今回ご紹介するのは『FUJIFILM GFX 100S II』と『GF110mm F2 R LM WR』。最新のGFX・カメラボディに個人的に一番好みの1本を装着。家の中で、道すがらで、出かけた先で。1枚また1枚と撮りためた作例を全編65:24の横長写真でお届けいたします。
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film simulation : PROVIA
film simulation : PROVIA
film simulation : Velvia
仕事終わりにレコード屋や古着屋に通うようになったのはここ何年かのこと。レコードの持つ質量としての音、素材や製法にとことんこだわっていた時代のネクタイ。状態の良いものを見つけることは決して簡単ではなく、宝探しのような感覚で店を巡った末の一期一会に飛びつく今日この頃。3枚目に写っているのは1968年製のオメガ・コンステレーション。スイス・ジュネーブ出身の時計デザイナーであるジェラルド・ジェンタ氏による美しいデザインと、当時最高峰の精度を誇ったムーブメント「Cal.564」。現在新品で購入することのできる製品より、時代を超えて使い続けることのできるモノに惹かれる筆者が選んだ初めての機械式時計です。曲線美が特徴的なCラインケースとフラットなベゼルが組み合わさることでカジュアルにもドレッシーにも合わせることができる逸品ですが、ケースの色と針の形には随分悩みました。
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film simulation : PROVIA
film simulation : PROVIA
film simulation : PROVIA
昨年の冬から始めた鱒釣り。様々な色や形をしたルアーを使い分け、流れや深さに合わせて投げ方や巻き方を変えながら魚たちと駆け引きをすることに熱中しています。グッと引っ張られた時の高揚感、釣り上げた瞬間の達成感、そして食した後の満腹感。釣れない時間のつれない自分、なんてくだらない考え事をしながらリールを巻き巻き。人の手で管理された釣り場で練習を積む日々ですが、自然の渓流で大物を釣り上げその美しい魚体を写真に残すことが今年の目標です。解像力は絞り解放から抜群、これだけ写しながら硬くならず立体感も十二分。
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film simulation : Classic Nega
film simulation : Velvia
film simulation : Classic Nega
年末年始は実家でのんびり過ごす傍ら夕暮れ時に散歩へ。気づけば実家を離れて1年半。近所に引っ越したこともあり見える景色にほとんど違いはありませんが、道の反対側から歩くだけでも随分と景色が新鮮に見えることに気が付きました。冬の光の透明度は色彩をより鮮やかに映し出すようで、他の季節と比べてカワセミを見つけることも容易な気がします。美しいボケ味と被写体までの距離を問わない描写力、この1本で本当にいろいろなものを撮ることができてしまいます。
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film simulation : PROVIA
film simulation : PROVIA
film simulation : Nostalgic Nega
春夏秋冬、どの季節も夕方が一番好きな時間帯ですが、グラデーションの淡さは冬が最も美しいと感じます。気を抜くと過ぎ去ってしまう光の中に見覚えのある情景が浮かんでは消える。ほんの些細な光の反射や、かすかな香りが記憶の引き出しを開ける体験は誰しもにあるのではないでしょうか。ファインダーの中を記憶色に近づけるフィルムシミュレーション、中判ならではの立体感、高い没入感もGFXシリーズの大きな魅力の一つと言えます。
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film simulation : Nostalgic Nega
往路は筆者、復路は弟。息子たち2人の運転で祖父母の家に家族4人で帰省した際の助手席から。ついこの前までは父親の運転で、私たち兄弟は後部座席で歌って寝ていただけだったのに。いつの間にか大人になって、欲しい車の話をしたりして。何気ない瞬間が感慨深く、そしてまた少しだけ寂しかったりするものです。どんな願いよりもまず、家族が健康でいられますように。皆さまもお身体に気をつけて、今年も格別のご愛顧を賜りますようよろしくお願いいたします。それではまた。