【FUJIFILM】明けまして2023年
Climb Mt.FujifilmFUJIFILMFUJIFILM GFX seriesGFX50SIIズームレンズを楽しむ冬の煌めき
新年あけましておめでとうございます。というには少し時間が経ちました。
一昨年は塔ノ岳で初日の出を拝み、昨年は浅間の麓で吹雪に遭い初日の出を拝み損ねました。
今年は手近な谷川岳へ。
日の出を見るためには当然夜から行動を開始しなくてはいけません。
深夜0時、丁度日付も年も変わったタイミングで登山開始。
当初は谷川岳山頂で初日の出を拝むつもりでしたが、あまりにも雪深く登りに時間がかかったため天神平スキー場より初日の出をお届けします。
日の出まで残り30分、約6時間という過去最長時間をかけて何とか田尻沢を登り詰めました。
夜間は使わないだろうとザックに詰めていたFUJIFILM GFX50SIIを出し、なるべく高い所を目指し稜線上に出ます。
夜明け前のグラデーションが大変美しく、思わずシャッターを切りました。
左手より太陽が昇ろうとしているのが色味だけで分かります。
普段2時間程度で登り詰めている天神平まで6時間。
1歩踏み出すためにストックで腰まである雪を崩し、膝で雪を押し固め、足を出す動作を気が遠くなるような回数行いました。
6時手前で空が明るくなり始め、最後の体力を振り絞って少しでも眺めの良い所へ・・・。
手軽に高画質を手に入れられるGFXは登山の強い味方です。
スキー板が括りつけられた激重ザックを地面に降ろし、いざ初日の出。
同行者も今か今かと前に進み、今にも雪庇を踏み抜いてしまいそうです。
太陽が上がってくるに連れ、空の色が紫から水色へと変わってきました。
日の光をいっぱいに受けた雲が真っ赤に染まります。
今回掲載している写真も全て手持ちでの撮影です。
5000万画素ですがラージフォーマットの為ISO感度を上げてもノイズが出にくいのもGFXの特徴の一つです。
通常のカメラであればこの気温の中20~30分程度首から提げていると動作がカクついたりバッテリーが急激に減ったりするのですが、GFXではそのような事はありませんでした。流石フィールドカメラです。
強風に曝され、鼻が千切れるのではないかという激痛が走ります。
バラクラバ、ネックゲイター、タオル、持っている布という布をすべて顔に巻き付けます。
いよいよ日の出の時間になりましたが、丁度雲が日の出を隠してしまいました。
後厄の残り香を感じつつ、露出を暗めに設定し直しシャッターを無心で切り続けます。
先の1枚とは少し違った雰囲気の、雲の立体感を強調するような力強い日の光です。
あけました。
新年明けましておめでとうございます、と隣にいる同行者と挨拶を交わします。
日の光を受け、緊張の糸がほぐれ肩の力が抜けます。
朝日に照らされ赤く染まる雪面です。
いくつものシュプールが複雑な模様を描いているようにも見えます。
我々もアイゼンを外しスキー板に履き替え下山。
本年も一年宜しくお願いいたします。