【FUJIFILM】私の紅葉撮影に欠かせないレンズ「FUJINON XF 35mm F1.4 R」
連載中の「カメラを愉しむvol.17」は、私がフジフイルムのカメラで紅葉を撮影する際「このレンズは欠かせない!」というレンズをご紹介いたします。
そのレンズとは『FUJIFILM (フジフイルム) フジノン XF 35mm F1.4 R』。35mm画角では3種類のラインナップがリリースされておりますが、私の一番お気に入りのレンズはこのレンズ。
絞り開放ではとろける様なボケ味。F2.8くらいまで絞り込むことで、被写体をクッキリと写しだしてくれます。
そう、このレンズの最大の魅力は「絞り操作による写りの変化」が実に愉しいレンズ!
その他の2本は開放からシャープネスが強くどんなシーンでも安定した描写を得ることができますが、腕に覚えにある方ならこの変化がツボにはまることでしょう。
普段はフィルムシミュレーションの設定は「クラシッククローム」をメインに使用していますが、紅葉の時期だけは「ベルビア」。
青空と紅葉のコントラストが実に理想的な発色です。
彩を失った落ち葉も、どこか美しい発色に喜んでいるようにも感じます。
「フジノン XF35mm F2 R WR」を使うと以下の様な被写体では、背景の木の枝がもっと線が太く存在感ある描写になります。ここは好みが出てくる部分でしょう。
軽井沢は様々な色の紅葉があり撮影がとても楽しくなります。せっかくなので嬬恋高原から本白根山を結ぶ「万座ハイウェイ」でまた一味違う紅葉を見に行きましょう。
狙うのは夕日が差し込む時間帯!道中には群馬県 嬬恋牧場があるので、搾りたての牛乳をいただき時間を調整します。
待っていたのはこの色です!
この有料道路を走っていると映画「私をスキーに連れてって」を思い出し、車内のBGMは松任谷由実さん。
「私を撮影に連れてって」そんな映画を撮影してみたいものです。
いよいよ万座温泉まで5km。このあたりから徐々に硫黄のにおいが感じられるようになります。
万座温泉辺りは工事中であったため、撮影はせずにグイグイ山を登ってゆきます!
非常に急な上り坂の為、この時乗っていた愛車は20年前に生産された排気量4000ccの車という事もあり、ひと昔前のデジタルカメラのように燃料計が見る見るうちに減ってゆきます。
外気温は遂に0℃!暖かい車内と外の行き来でレンズ内のクモリには気を遣いながら撮影をします。
紅葉はもう終わっていますが、この風景が大好きです。
1本だけまだ紅葉している木がありました。スッキリ晴れた日ならもっと美しい風景だったことでしょう。
いよいよ日も沈みます。この道を下ると信州山田温泉があるのでそこで身体を温めることにします。
下山し信州山田温泉に到着。開放F1.4の明るさだからこそ、このような真っ暗なシーンでも温泉施設の雰囲気を明るく写すことができました。
足湯も併設されているので、温泉につかった後はコーヒー牛乳を飲みながら足湯に浸かり撮影した写真をじっくり鑑賞。至福のときです。
クルマに戻ると月に照らされたモミジが、トランクに写り込んでいました。こんな風景もまた良いものです。
GOTOキャンペーンで群馬県や長野県に訪れる方も多いと思います。
SNSでも紅葉が見ごろになりつつあるとの情報が発信されておりますので、ぜひカメラを片手にお出かけになってみてはいかがでしょうか。
単焦点レンズ 1本で紅葉撮影に出向くのも、撮影に集中することができるのでお勧めです。