【FUJIFILM】雨の奈良をゆく
言わずと知れた古都、奈良。
私が関西方面に行く時はなぜだかいつも雨が降ります。
昔京都に行った時は土砂降りの雨で、銀閣寺の片隅で雨宿りをした覚えがあります。
昨年もちょうど今と同じころに奈良へ行ったのですが、
気づけばもう一年。年々時間が過ぎるのが早くなっていきます。
今回はX-E4を片手に散策をします。
レンズはXF18-55mm F2.8-4 R LM OISを使いました。
X-T2で使用していたレンズです。
X-E4につけると少し大きく感じますが、
少しくらい明るさが足りなくても手ぶれ補正が補ってくれるので傘片手に撮影していてもそこまで不自由は感じません。
ただ、そろそろX-E4用の広角のパンケーキレンズがあってもいいかも、と思ったり。
今回のフィルムシミュレーションは主にクラシックネガを使用しています。
平凡になりがちな室内の写真や雨曇りのもと撮った写真も、どこか味のある一枚に変えてくれます。
雨に濡れた石の質感とも相性がいいように感じます。
鹿、そして柿の葉寿司。
絵に描いたような観光をしてみるのもまた良いものです。
電車で乗り換えをする途中、1つからバラ売りで購入できる柿の葉寿司のお店を見つけました。
よく見かける鯖や鮭にくわえて大根や鯛、合鴨など初めてみるネタのものがあり、
お言葉に甘えて一個ずつ注文をしました。小腹がすいたらちょっとずつ食べることにします。
雨に濡れる柿たち。
個人的に柿は好んで食べることがあまりないので、これが食べて甘い柿なのか
よく聞く渋柿というものなのか、まったくわかりません。
ズームレンズなので余裕のあるやわらかなボケとは少し異なりますが、
XF18-55mm F2.8-4 R LM OISは誠実で良い写りのレンズ、と私は思います。
なんだかんだで一番よく使うレンズです。
久しぶりの雨の撮影も悪くないな、と思いながらこの日は新酒を目当てに、
そのまま奈良公園の近くの酒蔵へと向かいました。
翌日、雨があがり少しだけ太陽が顔を出しました。
同じくクラシックネガで撮影してますが日が差すだけでやはり写真の雰囲気はがらりと変わります。
一泊の短い旅だったので翌日は京都を、せっかくの辰年なので
京都でしか見られない龍を求めて歩きます。
冬になると肩こりに悩まされる筆者。
ついついカメラを持ち歩くのが億劫になります。
そんなときX-E4の軽さは非常にありがたいもので、フルサイズのカメラにも負けない描写を持ちながら
いわゆる「コンデジ」の感覚で持ち出すことができます。
今までメインでX-T2を使っていたため、ボタン操作の違いについては少しもたつくこともあります。
しかしX-T2にはないクラシックネガやETERNAといったフィルムフィルムシミュレーションは
JPEGで撮影するには非常に魅力的で、撮影はもちろん旅行や日々のお散歩を彩ってくれます。
雨天だとついつい撮影を諦めてしまいがちですが、
そんな日だからこそ一日のおともにカメラを添えてみる、というのはいかがでしょうか。
土砂降りの雨の日も、分厚い雲の広がる日も、撮影日和となりますように。