連載中の「カメラを愉しむvol.61」は、『FUJIFILM 食わず嫌いで買わなかった フジノン XF35mm F2 R WRが最高過ぎた』をご紹介します。筆者のベスト標準単焦点レンズといえば「フジノン XF 35mm F1.4 R」「Carl Zeiss Touit 32mm F1.8」をお気に入りで愛用していました。
筆者がレンズを選ぶとき「特徴のあるボケ味か」「絞り1段1段で変化が大きいか」「どこか尖った部分があるか」これらの3つのポイントをとても重要視します。
そう、バランスがとれた優等生よりもちょっとヤンチャなレンズが好きなようです。
金属製の鏡胴や 防塵・防滴・-10℃度の耐低温構造が魅力的な「フジノン XF35mm F2 R WR」、僅か130gしかない超軽量レンズ「フジノン XC35mm F2」は同じレンズ構成となっておりニーズに応じて選びたいところ。
雑居ビルの窓から30度を超える真夏日を撮影。暑そうだな・・・と身構えつつも写真を撮りたいので外に出ましょう。
「絞りは開放!」という開放フェチなわたしは、絞り感は常にF2。開放からエッジのきいた立体感のある描写に好感がもてます。
最近は若い方でも日傘をさすのだと少し時の流れを感じました。なぜなら私が良く渋谷に来た頃は「ガングロ」ブームだったので若い子はみんな日焼けしたいという勝手な思い込みがあったからでしょう。
前ボケも後ボケも実に自然で撮影していて楽しくなってくるレンズです。発売当時に使ったときは「もっとボケが欲しい!」などと思っていたのですが、今となってはなんでこんなベストバランスなレンズを使わなかったのかと後悔しています。
そこそこ急な坂に建てられたお魚屋さん。お昼時間には焼き魚のお弁当を販売しているようで、買おうと思ったときには売り切れになっていました。
黄色一色のお店の雰囲気が気になり見に行くと、中国の家庭料理をテーマにした色々なお食事がいただけるお店だとか。この日は満席だったのでまたリベンジしてみましょう。
ランチに見放されてしまったので、神頼みといきましょう。
渋谷とは思えない神聖な場所。若い方も沢山参拝にきていました。
このレンズを使用していて、ふと思ったこと。このレンズで撮影する「白」が好き。窓枠や白いブラインドを見ていただくと開放にも関わらず、表面の表情がしっかりと写しだされています。思わず金色の洋服を着たマダムもこちらを見て手を振ってくれました。
このレンズを持って出かけるとあっという間に時間が過ぎていきます。テーブルフォトにも使いやすく発売からもう少しで7年経過しますが、なんでもっと早く手に入れなかったのでしょう。
ナイトスナップをたっぷり楽しもうと思いましたが、昼間撮りすぎてバッテリーの残量に赤信号。また改めて撮影に挑みましょう!
最後はパンチの効いたカラフルなネオン感をパシャリ。買ってよかった。このレンズベストバイかもしれない・・・そんな風に感じた1日でした。まだ使ったことが無い方、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。