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【FUJIFILM】 古きをたずねて新しきを知る。


T*85mm F2.8 1/4000秒 ISO200

ある晴れた昼下がり。
マップカメラスタッフ数名で清澄白河を散策してきました。

だいぶ前に焼肉を食べに一度降りただけの駅で
何があるかわかりませんでしたが
駅を降りてすぐの庭園でまったりと撮影してきました。

今回は異なるメーカー、異なる時代のレンズを2本使った
「撮り比べ」をメインにしたいと思いましたので
先に使用機材をご紹介いたします!

FUJIFILM X-E2
私が好きな「レンジファインダーカメラ」風のデザイン。
小さくて持ち運びが楽で画質も良くて言うことなしです♪

これに組み合わせたレンズ、1本目は…

FUJIFILM XF 56mm F1.2 R APD
35mm判換算で約85mm相当の中望遠レンズ。
特殊な「APDフィルター」というものが入っていて
溶けるようなボケ味が魅力のレンズです。

そしてこの最新鋭のレンズと撮り比べるべく持ち出したのは…

CONTAX Planar T* 85mm F1.4 MM
MMタイプなので約30年ほど前のものでしょうか。
このCONTAXレンズは通称「ヤシカコンタックス」と呼ばれ
カメラ好きの間で親しまれてきた銘玉です。
後述するマウントアダプターと組み合わせると35mm判での画角が近くなるので
先ほどのXF 56mm F1.2 APDと比較がしやすかったです。

さて、レンズをご紹介したのでマウントアダプターもご紹介!
先ほども書きましたが「両方のレンズを比べた時になるべく画角を合わせたい」
ということで今回選んだのが…

METABONES SPEED BOOSTER
ヤシカコンタックス-フジX用

「縮小光学系アダプター」といわれるもので
装着レンズの焦点距離を0.71倍にして
絞りが1段分明るくなるという魔法のようなアダプター。

XF 56mmは35mm判換算(X-E2はAPS-Cサイズなので約1.5倍)で約85mmです。
Planar T* 85mmは元々85mmなのでこれ以上画角を変えたくありません。
そこでSPEED BOOSTERの登場!35mm判換算すると
85×0.71×1.5で約90mmになりました!
これで5mmの差はありますが概ね近い焦点距離ということで撮り比べができそうです♪

前置きが長くなってしまいましたが写真を載せていきましょう!
それぞれレンズ名とExifを載せていきます。
※FUJIFILM純正レンズ以外はExifが残らないので記憶を頼りに書いてます。


T*85mm F2 1/2500秒 ISO200


XF56mm F1.2 1/4000秒ISO200
見比べてもほとんど差が見られなかった2枚。
パッと見ただけでは頭を悩ませます。


XF 56mm F1.2 1/1700秒 ISO200


T*85mm F1.4 1/1500秒 ISO200
こちらは分かりやすく2枚目にフリンジ(輪郭に偽色が出る現象)が出ています。
XF56mmは逆光で絞り開放なのにカチッと写っていてビックリ。


T*85mm F1.4 1/4000秒 ISO200


T*85mm F1.4 1/4000秒 ISO200
「レンズの撮り比べ」なんて言いながらこの2枚は
同じレンズ、同じ設定です。
立ち位置を少し変えるだけで光の被り方が大きく変わりました。
最近のレンズだと収差やフレアを徹底的に抑え込む傾向にあるので
立ち位置を変えるだけではここまで大きく変わらないような気がします。


XF56mm F1.4 1/2700秒 ISO200


T*85mm F2 1/1500秒 ISO200
ハートのように見える八重桜。
やはりXF56mmの方が逆光に強く、葉もしっかり写っています。
ただ、この2枚を比べると個人的にはT*85mmの方が色が滲んでいて
柔らかく可愛らしい雰囲気が出ていて好きです。

…いかがでしたか?
シチュエーションによりますが、こうして比べてみると結構変わりますよね。
ただ、新しい=すべてが良いというわけでもなく
また、古い=すべてが良いというわけでもありません。
何をもって「良い」とするかに答えはないんだと思います。

最新レンズの収差が少なくカチッとしたシャープな描写が好きか
オールドレンズの収差やフレアが残る、芯はあるけど柔らかい描写が好きか
目的に合わせて使い分けるのもいいかもしれませんね♪


T*85mm F1.4 1/4000秒 ISO200


T*85mm F4.5 1/1600秒 ISO200
岩の上の亀さん。
これもF値を変えただけで同じ場所から撮っています。
絞り開放はフワーッとしていますが、絞ってあげればカチッと写るんです。
特にCarl Zeiss銘のレンズはそういう傾向が強いかなと思います。
これも最近のレンズだと得られない独特の描写の変化ですね。

「温故知新」ということで、今日はこの辺で。
また違うレンズで撮り比べができたらなと思います。

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[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:15年04月20日 16時00分 ]

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