GFX50Rが発売されたのは2018年11月のこと。
前モデルのGFX50Sから大きく形を変え、レンジファインダーカメラのようなスタイルと小型軽量を売りにした中判デジタルカメラとして発売されました。
そこから約6年経った今、GFX50Rは買いなのだろうか。
その答えはYESだと筆者は思います。
何故ならこの筆者こそ未だにGFX50Rを使っているから。
そんなGFX50Rの好きな点を挙げてみようと思います。
一つは何と言っても形。
GFX50Rはこの上なくシンプルな形。
四角いのです。
そのシンプルさ故にバッグの収納もしやすいし、小さなレンズをつけた時に中判カメラとは思えないほどに小さく見えます
普段のお出かけに持ち出しても良く馴染んでくれてカメラを持ち出すことが多くなりました。
カメラというのは持ち出してなんぼですから、こらはGFX50Rを所有する大きなメリットと言えるでしょう。
二つはフィルムシミュレーション。
ファームウェアのアップデートでクラシックネガが使える様になったことはGFX50Rにとって幸運なことだったと思います。
クラシックネガはFUJIFILMのフィルムシミュレーションの中でも最も人気なカラーの一つ。
赤や緑が独特な発色になり、どこか懐かしいフィルムの雰囲気に仕上がります。
編集など後先のことを考えずに気楽に写真を撮りためることができるので、友人にすぐに共有したりインスタグラムに載せたりできます。
三つはスナップ撮影がしやすいこと。
これに関しては前出の二つが当てはまる気もしますが、筆者がGFX50Rを手放せない大きな理由でもあります。
先ほど申し上げたように筆者は休日出かける時にはいつでもカメラを持ち出すようにしています。
いくつかカメラを所有していますが、その中でも一番持ち出す機会が多いのはGFX50Rです。
出かけ先でどんな素晴らしい景色に出会うかは誰も予想のできないことです。
実際GFX50Rを持ってきていて本当によかったと思うことが多くありました。
いくつかご紹介しましょう。
この写真は地元近くを車で走っていたとき、あまりにも夕日とそれに照らし出された雲が綺麗でついつい車を停めて撮影した写真です。
中判カメラらしい階調と繊細な表現が背面の液晶に映し出された時、おそらく筆者はひとりでニコニコしていたことでしょう。
最後に四つ目ですが、オールドレンズとの相性が良いということ。
筆者は普段GFX50Rにマウントアダプターを使用して様々なオールドレンズをつけています。
CONTAX Tessar T*45mm F2.8やSupertakumar 55mm F1.8など様々ですが、最近はmamiya645のレンズも使用しています。
ポートレート撮影なども基本それらのレンズで撮影することが多いです。
センサーが中判サイズになりますから、35mmフィルム用のレンズだと四隅がケラれる(極端に暗くなってしまう)ものが多いです。
そのため使用するレンズは中判フィルムカメラ向けのレンズが多くなりますが、35mmフィルム用のレンズでもいくつかほとんどケラれずに使用できるものが存在しています。
そのようなレンズを探すのもまた楽しみの一つです。
せっかくの高画素写真機なのにもったいない!とも思いますが、これらのレンズも絞ると十分解像してくれるので今のところ不満はあまりありません。
ここまで好きなところばかりを上げてきましたが、心配な点もやはりあります。
それは本体給電できないことや手ブレ補正がないということです。
便利な道具に慣れすぎてしまった筆者は当初バッテリーチャージャーを用いてしか充電できなことに不満を覚えていましたが、バッテリー2台体制で運用している今はすっかり慣れてしまいました。
一回の撮影で沢山シャッターを切るわけではないので充電の持ちに困ったこともあまりありませんでした。(極端に寒いところへ行った時はすぐに充電がなくなってしまいましたが。。。)
手ブレ補正に関してもあったらありがたいのですがその分シャッタースピードに注意するようになりましたし、元来フィルムカメラには手ブレ補正などはありませんでしたから今では問題にする事でもないなと考えています。
ここまで筆者の感想ばかりを述べてまいりましたが、GFX50Rの魅力が伝わったのではないかと思います。
デジタルカメラには当然フィルムカメラよりも早く寿命が来てしまいます。
だからこそ2024年にGFX50Rが元気なうちに皆様に使ってみてほしいと心から思います。
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