【FUJIFILM】ASTIAで撮るバラの世界
皆様こんにちは。
最近ぐずついた天気が続いていますが、実はこんな天候だからこそ写真を撮る良いタイミングかもしれません。
「曇りは写真を撮るときにベストな天候!」と言われることがあるのをご存じでしょうか。
直射日光下での撮影は光にメリハリが生じすぎ、明暗のコントラストが意図せず誇張されてしまったり、露出に苦労したり、白飛び黒つぶれしてしまったり…。
その点、曇りの日であれば被写体への光の当たり方が均等で、バランスの取れた露出が可能になります。
特に草花の撮影には最適な光の環境。
今回は曇りの日を狙ってフジフイルムのカメラ「X-S10」にマクロレンズを装着し、フィルムシミュレーション「ASTIA」に設定してバラの撮影に挑みました。
「ASITA」にて撮影
フィルムシミュレーションの一つである「ASTIA」は、昔販売されていたリバーサルフィルム「アスティアシリーズ」を意識して作られました。
元々は人物撮影、ポートレート撮影のために開発されたフィルムであり、白飛びを抑えつつもメリハリのある階調が特徴。
ポートレート撮影だけでなく、色再現が重要な要素である花の撮影にもおすすめできる設定です。
肌色だけでなく、淡いピンク色も非常に繊細に表現されています。
花弁中央の濃いピンク色から、周りに広がるにつれて桜色~白くなっていく絶妙なグラデーションが見事に収めれています。
ASTIAはカメラ設定内の説明では”ソフト”と表現されていますが、同じリバーサルフィルムであるPROVIAと比べて、という意味であり、ふわっと柔らかいわけではありません。
その色合いは適度な硬さ、エッジが効いていて、ビビット系の被写体にも相性が良いように感じます。
フワッとした色合いのバラもあれば芯のあるビビットな色のバラもあり、同じASTIA設定でも色々な表情を楽しむことができました。
マクロレンズならではの一枚を狙ってみました。おしめとめしべがまるでイソギンチャクのように思えてきます。
ハイキーで透明感のある紅色を表現、全体にピントが合うようにF14まで絞り込んでいます。
手振れが起きやすいマクロ写真ですが、X-S10の手振れ補正が強力で手持ちでも難なく撮影することが出来ました。
以上、いかがでしたでしょうか。
フジフイルムのフィルムシミュレーションには色々な種類がありますが、自分と被写体に合った設定を見つけると一気に撮影の幅が広まり、より撮影が楽しくなります。
これから梅雨の季節。曇りの日も多くなってきますが、絶好の撮影日和です。是非色々な撮影を楽しんでみてください。