【FUJIFILM】Climb Mt.Fujifilm Day.4
Climb Mt.FujifilmFUJIFILMFUJIFILM GFX seriesFUJIFILM XF lensGFX100GFX100SinformationX-E4フィルムシミュレーションを楽しむ厳選アイテム
2月下旬に発売が発表されたFUJIFILM (フジフイルム) GFX 100S
驚くような小型化により、より多くのユーザーが求めやすくなった1億2百万画素ラージフォーマットセンサーカメラです。
公開された動画内の、片手でこのスペックを持ち歩いていた姿には年甲斐もなくワクワクしてしまいました。
そして3月に発売予定されている『X-T4』と同等のセンサーを積んだXFシリーズ『FUJIFILM X-E4』
重量がなんと約84g、同時発売の交換レンズ『FUJIFILM フジノン XF27mm F2.8 R WR』
35mm判換算:107mm-457mm相当をカバーする『FUJIFILM フジノン XF70-300mm F4-5.6 R LM OIS WR』
と魅力的な新製品が続々発売されます。
(どちらの機種もマップカメラによる体験レポートが書かれていますのでこちらをぜひご覧ください。)
【FUJIFILM】XF/GFX New LineUp 先行展示 体験レポート
GFXシリーズのラージセンサーの画の立体感を筆頭にXFシリーズも含めフィルムシミュレーションの色に魅了されてしまった筆者。
『GFX100S/X-E4』発売までの間、富士(フイルム)の山を登りながら感じた魅力をお伝え出来ればなと思います。
というわけで本日、登山4日目はフィルムシミレーション「PRO Neg.」のご紹介です。
※フジフイルムの純正現像ソフトではなくadobe Lightroom を通しての現像となります。
さて今回のフィルムは「PRO Neg.Hi」「PRO Neg.Std」の2種類のフィルムシミュレーションです。
「NS160」というポートレートスタジオで使用されるプロ用ネガフィルムをベースに「FUJI COLOR Paper Professional MPにプリントしたものということです。
前回の最後でも筆者は「ナチュラル」を求めるなら「PRO Neg.」シリーズです。と言いましたが、やはり非常に柔らかい階調が特徴。
スタジオでライティングすることを前提に撮るなら、フラットベースから作り上げたほうが使いやすいのかなという想像です。
(フィルムシミュレーションの色を込みで撮影出来るプロもいらっしゃるのは重々承知のうえでございます。。)
屋外でスナップ撮影、RAW/JPEG撮りがメインとなる筆者にとってはあまり使う機会がなかったのですが、
明暗差が激しいシチュエーションにおいては「PRO Neg.」を選択することが多いです。
そして「PRO Neg.Hi」は基本的にベースは同じように思いますが「PRO Neg.Std」に比べやや硬めに仕上がるようになっています。
柔らかすぎず、しっかりコントラストが欲しい画のときはこの「PRO Neg.Hi」がしっくりきます。
というのも「PRO Neg.Hi」はしっかりとしたライティングを組めない時でも
メリハリのある陰影を出せるようにと作られたフィルムということなのでまさに。という感じです。
落ち着いた発色というかむしろ質素な色味ですが、
リバーサルフィルム系のフィルムを使い続けているとこの色味が妙に落ち着く、ということもありますしスナップでも使うユーザーも実は多いようです。それでは表紙の写真はフォントで隠れてしまっている部分もあるので改めて比べてみたいと思います。
※参考写真はクリックしていただくともう少し大きく見ることが出来ます。
奥の壁のほうは「PRO Neg.Hi」は壁が途中から黒に溶けているのに対し「PRO Neg.Std」は壁の輪郭が見えています。
地面も明らかに「PRO Neg.Std」が見えていてシャドウトーンが柔らかくなっているのが分かります。
さて、次の画像では「PROVIA」も混ぜて比べてみました。
「PRO Neg.Hi」はハイライトシャドウともに「PROVIA」よりもコントラストが強めに出ました。
写真右上の茶色の額のトーンが一番分かりやすく出ているのではないでしょうか。
カラーの発色はやはり「PROVIA」が最も出ています。このニュートラルな感じが「PRO Neg.」シリーズに求められているものだと思うので
狙い通りといっていいでしょう。
均一的な画に対しては「PRO Neg.Hi」のメリハリ感がうまく出てこないので
屋外で使う際には画にメリハリ、コントラストがある画に使うのが良い気がします。
本当はスタジオでのポートレートを想定しているので「人肌」で比較したかったのですが
いい参考がなくて申し訳ありません。「毛並み」での比較でございます。。
この屋外自然光(ノンストロボ)ではライティングが不十分ですので、やはりしっかり仕上げる必要があるとは思いますが
スナップで使うときにはこの色にしたい。というのはアリではないでしょうか。
今回は色が複雑にありすぎてあまり一覧としては機能していないフィルム一覧になってしまった気がしますがご覧ください。
ただこうして見るだけでもフィルムシミュレーションの中で最も淡白なのは「PRO Neg.Std」ではなく「ETERNA」です。
元々は写真ではなく映像・映画のための編集を前提にしたフィルムなので、写真用途としては単品で使うには癖があるのですが
組写真で世界観に統一感を出したい時など「カラーグレーティング」なども合わせて使うと面白いのかなと思っています。
「ETERNA」を紹介する際には写真のカラーグレーティングの仕上げみたいなものも出来たらいいなと思っております。
さて、そんな前フリをしておきながら次のフィルムは「ETERNA」ではなく「CLASSIC CHROME」です。
今までは実在していたフィルムをベースに作り上げてきたのですがこの「CLASSIC CHROME」は
『ドキュメンタリータッチの写真集や雑誌から汲み取った雰囲気を再現』したという新しく作り上げたフィルムです。
筆者はこの「CLASSIC CHROME」の茶系統の色がとても好みなのです。
今回も茶色が多かったのに次回もまた茶系統が増えそうな気がするのでその点だけ気をつけておきます。
タイトルに山を登るという紛らわしいタイトルをつけて全く山に登らないブログ。本日で4日目。
ご覧いただき、ありがとうございました。それではまた。
参考文献:フィルムシミュレーションの世界#4